2021年07月07日
本当に選手を変えたいなら人を見ずに〇〇を見よ!
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そして、あらゆる時間を選手育成に費やし、苦労の末にチームをまとめていらっしゃるのではないかと思います。
正直なところ、人間というのはロボットではなく心を持った存在ですからこちらの思った通りに動いてくれるとは限りませんし、思うように育ってくれるわけでもありません。
まあ、そこが指導をする上での醍醐味という捉え方も出来なくはないですが、出来ることであれば短期間でなるべく選手を伸ばしてあげたいと思うのが指導者の性というものですよね。
そこで今回は選手を本気で変えたい、成長させたいと思っている指導者にそのヒントをお伝えしていきたいと思います。
目次
- ○ 指導者が指導をする際にみるべき視点とは!?
- ・指導者がみるべきポイントは〇〇〇!
- ・関係性が見えていない人のことを「無明」といいます
- ・目標達成時に紡いでいる関係性へと変えていく
- ・関係性が変われば選手の人格もパフォーマンスも変わります!
指導者が指導をする際にみるべき視点とは!?
実はですね、指導やコーチングが上手くいかない方というのは〝人そのもの〟をみてアプローチしているんですよ。
「そんなの当たり前だろ!」
と怒られそうですが、これではでなかなか上手くいかないんです。
なぜなら、人が人を見る時というのは「あなたはこういう人間だよね」という偏見で見てしまっているから。
その人のことを100%知っているわけでもないのに、少量の情報だけでその人を判断してコーチングしてしまうからです。
「じゃあ、どこをみろというんだ!」
と思いますよね。
そこで、以下に指導者がみるべき視点を解説していきたいと思います。
指導者がみるべきポイントは〇〇〇!
実はですね、指導者が見るべきところというのは〝関係性〟なんです。
その人そのものではなく、その人が紡いでいる関係性。
住んでいる場所、着ているウエア、乗っている車、得意なトレーニング、お気に入りのシューズ、お決まりのルーティン、練習は量より質だというポリシー、アスリートに礼儀は大事という価値観、エースで4番であること…etc
物理的なものであれ、状態であれ、私たちはあらゆるものと関係性を結んでいます。
そして、多くの関係性の結び目として私という〝自我〟が成立しているわけです。
ですから指導者は必ずここをみて下さい。
目の前にいるこの選手はどのような関係性を構築しながら生きてきたのかをみるわけです。
いま、選手が上手くいっているのなら上手くいくにふさわしい関係性を紡いでいるという事だし、上手くいっていないなら、その人の中にそれをストップさせる関係性があるということなんです。
指導者は物理的な人そのものをみるのではなく、その人を構成する関係性を見極める必要があるのです。
関係性が見えていない人のことを「無明」といいます
人間は関係性で出来ているなんてそんなの習ってこなかったよと思われるかもしれませんが、
「世界は関係性で出来ている!」
と2500年も前に気付いていた人がいるんです。
それは、何を隠そうお釈迦様なんですね。
釈迦は菩提樹の下で悟りを得たのち、その悟りを世に広める際に「縁起の思想」という形で
「あらゆるものが関係性を持ちあうことですべてのものが出来上がっているんだよ。そして、その関係性のつなぎ目を変えていけば存在の在り方が変わっていくよ。」
と伝えて回っていました。
指導者に持っていただきたいのは、まさにこの釈迦の視点なんです。
目標達成時に紡いでいる関係性へと変えていく
ということで、その選手が今現在紡いでいる関係性から目標を達成している際に紡いでいるであろう関係性に結び直していくことを提案していきましょう。
大事なのは目標達成時に紡いでいるであろう関係性はどういうもなのかを選手本人にしっかりとイメージさせ、そうなっている臨場感を高めさせることです。
そうすることで選手自身が次にどういったことをしていかなければいけないかが明確になり、自らその様な関係性を構築するために動き出すようになります。
これまでの指導の様に関係性をみることなく偏見で選手を見て
「あれをやれ」
「これをやれ」
「ああした方が良い」
「こうした方がいい」
と言って強制的にやらせようしても、ホメオスタシスが働いて元の関係性を維持しようとしてしまいます。
だからですね、指導者は選手の目標達成時に必要な関係性と照らし合わせた上で、変える必要のある関係性に対してアプローチをしていくべきなのです。
関係性が変われば選手の人格もパフォーマンスも変わります!
こうやって関係性にアプローチをしていくと、その人の自我は大きく変わっていきます。
とかく目標が大きければ大きいほどこれまでの関係性が大きく変化するわけですから、アスリートとしての人格もパフォーマンスもガラッと変わることになります。
付き合う人も変われば、練習内容も変わるし、習慣や食事、行動パターンといったあらゆるものが激変することになります。
ということでですね、指導者は選手の関係性をみてアプローチし、より成長を促していって下さい。
「選手が目標達成時に紡いでいるであろう関係性に変えていく」という視点をしっかりと持って、効率的かつ効果的に選手を成長させていって下さい!