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2020年08月13日

選手が弱いメンタルを克服するにはどうすればいい!?

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マインドコーチとして選手や指導者の方々に携わっていると、「メンタルが弱い」とか「メンタルが強い」という言葉を耳にすることが多いです。
本来、弱いとか強いというのはあくまで比喩表現であって、実体のない〝心〟に強いも弱いもないのですが、競技スポーツの世界は結果を求められる世界であるが故に、「メンタルは強くあること」が求められます。
そこで、今回はメンタルが弱いとか強いというのは具体的にどういうことなのかを明確にし、今現在、多くの選手が悩まれているであろう弱いメンタルはどのようにすれば克服していけるのかについて解説していきたいと思います。

目次

そもそもメンタルが弱いとか強いってどういうこと!?

コーチングの世界では物理的な「脳」と情報的な「心」を総称して「マインド」と呼びます。
マインドが行っている働きというのは、五感によって収集した情報を脳に持っていって、そこで情報処理をしたのちに身体活動としてアウトプットする作業です。
例えば、自分のことを強くて有名な選手がディフェンスしに来たとしましょう。
そのような有名選手が視覚的情報という形で脳に送られ、脳はその事実に対して「ドリブルで仕掛けるか」「パスを出すか」という情報処理を瞬時に行い、実行に移します。
これがマインドにおける情報処理の働きです。
日本のスポーツ界では、マイナスの情報処理をしてしまうことを「メンタルが弱い」といい、プラスの情報処理をすることを「メンタルが強い」と呼んでいるわけですが、もうちょっとかみ砕いでこの2つはどういうことなのかをみていきたいと思います。

メンタルが弱いとは

先ほどメンタルが弱いというのは、脳であり心がマイナスの情報処理をしている状態と言いました。
これは一見良くない情報処理の仕方をしているように思われるかもしれませんが、そうではないのです。
実は、正しい情報処理をしているからこそ物理的なパフォーマンス(アウトプット)がマイナスの形で出てくるのです。
こんなことを言うと訳が分からなくなってしまうかもしれませんが、仕組みはいたって簡単です。
マインドというのは、脳内に書き込まれている「自己イメージ」という名のプログラミング通りに情報処理を行い、アウトプットを決めているのです。
ですから、メンタルが弱い選手というのは「私はプレッシャーに弱い」とか「いつもロースターターだ」といった自己イメージがあり、その通りに処理しているということなのです。
だから、大事な場面でミスしてしまったり、one on oneで勝負を挑まずにパスを出して逃げてしまったりしても、マインドの観点からすればプログラミングに忠実に粛々と情報処をしているということになります。

メンタルが強いとは

メンタルが弱いの意味を解説しましたので既に予測がついていることと思いますが、こちらは上記と逆の理屈になります。
「私はプレッシャーに強い!」とか「私はナンバー1プレーヤーだ」という自己イメージを持っている選手というのはマインドが自然とその通りに情報処理して物理的アウトプットを決めるのです。
ですから、伸び伸びプレー出来たり、果敢に攻めていくようなアクションを起こします。
多くの人はそのような(アウトプットの)結果を見て「あいつはメンタルが強いな」と思うのでしょうが、こちらも実は自己イメージという名のプログラミングに従って忠実に情報処理をしているだけなのです。
ここまで読んでもらっただけでも解ると思いますが、メンタルに弱いも強いもないのです。
あくまでマインドはプログラミング通りに処理をしているだけなのですから。
ですから、比喩表現としての「弱いメンタル」から「強いメンタル」に変えていきたいと思うのなら、自己イメージという名のプログラミンを変えていく必要があるということです。

自己イメージはどうやったら書き換わのか!?

メンタルが弱いとか強いとか今までスポーツ界で漠然と語られてきたことに対して、今後その部分と向き合う上で幾らか明瞭になったのではないでしょうか。
では、次にマインドにおけるプログラミングである自己イメージはどうやったら書き換えられるのかについて解説していきたいと思います。
〝弱いメンタル〟を克服したい方は是非しっかりと以下の内容を押さえるようにして下さい!

セルフトークを変えて肯定的な信念をつくろう!

まず、強いメンタルを作る上で行って頂きたいのは「セルフトークを変える」ということです。
セルフトークとはその名の通り自らが発する言葉のことです。
人間は、声に出して言葉を発したり、声には出さなくても頭の中で言葉を使って考え事をしたりしているのですが、1日におよそ5~7万語ものセルフトークをしていると言われています。
なぜこのセルフトークを変えて頂きたいのかというと、実はこのセルフトークは積もり積もってマインドの中に信念を形成し、自己イメージに影響を与えていくからなのです。
例えば、「あー、やっぱり無理だわ。」「どうせ出来ないし」なんて言葉をつぶやいていると、マインドに「自分は何をやってもうまくいかない」という信念を築き上げてしまします。
そして自分に対してそのような自己イメージを確立し、それがプログラミングとして強固に書き込まれることになるのです。
ですから、徹底的にポジティブなセルフトークだけを行い、ネガティブなセルフトークを行うことをやめましょう。
徹底してポジティブなセルフトークを貫けば、次第に信念が書き換わっていき、自己イメージも肯定的でプラスのものになっていきます。
練習でも、日常生活でも上手く行った時は「自分らしい!さすが自分だ!」上手くいかなかった時は「こんなの自分らしくない!次はこうして見せる!」というセルフトークをして下さい。
「たかが言葉、されど言葉」なのです。

時間の流れ方を逆に捉える!

2つ目に行って頂きたいのは、「時間の流れを逆に捉える」ということです。
これはどういうことかというと、時間というものを「過去⇨現在⇨未来」という時間の流れから、「未来⇨現在⇨過去」という時間の流れの方に捉え直して頂きたいということです。
ほとんどの日本人は時間というのは積み重なっていくものと考えていますから、「時間が未来からやってくるなんてどういうこと!?」と思われることでしょう。
確かにそうですよね。でもこう考えてみて下さい。
「時間は未来から現在に降り注いできて、過去へと過ぎ去っていく」
こう言うと少し腑に落ちるのではないでしょうか。
実はこのように「時間は未来からやってくる」と捉えてもらうのにはもの凄く大きな理由があります。
それは〝過去に囚われなくなる〟という利点が得られるからです。
過去にどんなに下手な選手であったとしても、どんなに監督に怒られてばかりの選手であったとしても、1回戦を勝つのがやっとのチームであったとしても、現在や未来には何ら影響を与えませんよということなのです。
メンタルが弱い選手というのは、時間を過去⇨現在⇨未来で捉えているので「これまで出来なかったから自分には無理」「なんども失敗しているから今回も失敗するに違いない」という思考をしています。
いえいえ、過去は過ぎ去る一方で本当は現在に何ら影響を与えるものではないのです。
過去の自己イメージから決別してもらうためにも時間の流れを逆に捉え直してもらうのです。

〝ビジュアライゼーション〟で自己イメージを書き換えろ!

そして最後に3つ目ですが、過去の自己イメージと決別してもらった上で、未来側の新しい自己イメージをプログラミングに書き込むことを行っていきます。
その〝リプログラミング〟の際に使っていくのがコーチング用語で「ビジュアライゼーション」と呼ばれるものです。
これは、通常のイメージトレーニングと異なり〝臨場感〟を用いた脳内自己イメージ刷り込み法です。
このビジュアライゼーションを行う上で大事なのは、過去の自己イメージと遠くかけ離れた大活躍をしている自分や圧倒的な実力を当たり前のように発揮している自分をイメージすることです。
110キロのストレートしか投げられない選手が115キロ投げている自分をビジュアライゼーションするのではなく、150キロを投げている自分やプロ野球チームのクリーンナップをキリキリ舞いさせている位をイメージするようにするのです。
今の自分があとちょっと頑張れば実現可能な姿をビジュアライゼーションしても、マインドの自己イメージは変わってくれません。(変える必要がないですからね)
そうではなく、過去は現在や未来に影響を与えないわけですから突拍子もないくらい大きな自己イメージを描いてしまえばいいのです。
そして、その自己イメージがちゃんとマインドの中に組みあがってしまいさえすれば嫌が応にもそのようなアウトプットをし始めるようになりますし、それが当たり前になっていきます。
ですから、ものすごい自分をビジュアライゼーションによってマインドに書き込んでいけばいいのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
「メンタルが弱い」「メンタルが強い」とは具体的にどういうことなのかを明確にした上で、弱いメンタルの克服の仕方を解説してきました。
弱いとか強いという言葉を使うと、どうしても弱い選手は良くない選手で強い選手は良い選手というニュアンスが生まれてしまいやすいのですが、どちらにおいても脳は粛々と自己イメージ通りの情報処理を行っているに過ぎないのです。
ですから、現在あなたがメンタルが弱い選手であったとしても何ら劣等感を感じることはないのです。
科学的な視点で心を扱うマインドコーチングを用いれば、自己イメージなんていくらでも書き換え可能だからです。
ということで、弱いメンタルの克服の仕方をもっと詳しく知りたい方は是非下記のリンクからステップメールにご登録下さい!

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