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2020年07月10日

なぜ高校球児がマインドコーチングを始めると伸びだすのか?

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現在、高校の野球部でメンタルトレーニングを導入したり、自己啓発の講義を取り入れているところはそれなりにあると思います。
スポーツ心理学や行動分析学に長けたメンタルトレーナーを呼んできて、〝強いメンタル〟を作るための取り組みをされていることでしょう。
しかし、マインドコーチングを取り入れている野球部はまだまだ少ないのが実情です。
そもそもマインドコーチング自体がまだまだ日本のスポーツ界ではメジャーではないということも大きいでしょう。
そこで、今回は高校球児にとってマインドコーチングがどのような結果をもたらすものなのかについて解説していきたいと思います。
そして、マインドコーチングを取り入れた選手が飛躍的にパフォーマンスアップしている理由をお教えしたいと思います。

目次

そもそもマインドコーチングとは何なのか⁉

まず最初にマインドコーチングを初めて耳にするという方もいらっしゃると思いますので、マインドコーチングとはいったいどういうものなのかについて解説をしていきたいと思います。

脳科学に裏付けされた〝マインドの使い方〟

マインドコーチングとは脳科学に裏付けされた〝マインドの使い方〟のことを言います。
一般的によく知られるメンタルトレーニングは「心を強化する」という観点でマインドを捉えていますが、マインドコーチングはそうはしません。
なぜならマインドは筋肉と違って実体がなく鍛えようがないから。
ですから「脳にどういう情報処理をさせるか」という観点でマインドを捉えます。
なぜなら、私たちは五感を使って物理空間から情報を収集し、その情報を脳(マインド)がどう判断するかで次に行うアウトプット(アクション)が決まるからです。
ですから、マインドコーチングを取り入れるということは、マインドの情報処理の仕組みを知り、意図的にプログラミングを書き換えていくことでアウトプットの仕方を変えていくものであるということなのです。
そして、このマインドコーチングを取り入れる最大のポイントは〝科学〟であるということ。
科学がベースとして確立されているということは、それはすなわち「再現性」が担保されているということなのです。
再現性が担保されていることにより、男女や年齢の違いに関係なく、誰にでも結果が出せるということなのです。

世界のトップアスリートのニュースタンダード

日本ではまだまだ認知度が低いかもしれませんが、世界のトップアスリートやナショナルチームはこぞってマインドコーチを導入しています。
また、世界最強の軍隊と謳われる米軍や国防総省、そして世界のトップ企業などもマインドコーチングを導入することで輝かしい結果を納めています。
スポーツ界で代表的な選手を上げるとするならば、競泳界のスーパースター、マイケル・フェルプスでしょう。
彼は14歳の頃からマインドコーチングを熟知する水泳のコーチによって取り入れ始めました。
ADHD(発達障害)だったマイケル・フェルプス少年が北京オリンピックで8つの金メダル、オリンピック通算で23個の金メダルを獲得したのはマインドコーチングによってマインドの使い方を学び、自らの意志でマインドをコントロールして未来を創造的に開拓していったからなのです。

高校球児にとってマインドコーチングはどんな効果をもたらすのか⁉

次に、高校球児がマインドコーチングを取り入れることによって得られること、そしてどのようにパフォーマンスが上がっていくのかについて解説していきたいと思います。

自己肯定感が上がる

まず1つ目にマインドコーチングを取り入れることによって「自己肯定感が上がる」ということがあげられます。
この自己肯定感のことをコーチング用語で「エフィカシー」と言いますが、エフィカシーと人間のパフォーマンスは正比例の関係にあると言われています。
ですから、マインドコーチングでは徹底して選手のエフィカシーを上げることを行います。
具体的にはどのようなことを行っていくのかというと、普段自分の発している言葉や頭の中で想起している言葉を徹底的にポジティブなものに変えていきます。
言葉はいずれ信念となり、信念がいくつも積み重なって「自己イメージ」を形成するのですが、ネガティブな言葉を発している人はネガティブな自己イメージを形成することになるし、ポジティブな言葉を発している人はポジティブな自己イメージを形成します。
そして、その自己イメージに見合ったエフィカシーが形成されるのです。
この様なことから、24時間徹底して言葉をコントロールすることで〝現状のエフィカシーをはるかに超えた自己イメージ〟を脳内に構築してもらい、それに見合ったパフォーマンスを発揮することを可能にしていくのです。

プレッシャーや不安といった逆境で実力を発揮できるようになる

野球という競技の性質上、緊迫したプレッシャーのかかる中で結果を出さなければいけない場面というのは結構多いと思います。
満塁時ならピッチャーもバッターも共に大きなプレッシャーを受けているでしょうし、次の1球で勝負が決まるというような場面では特に心臓がバクバクすることでしょう。
実はマインドコーチングを用いればこのような状況でいかんなく実力を発揮出来るようになります。
なぜなら、マインドコーチングは選手の〝コンフォートゾーン〟を書き換えることが出来るからです。
コンフォートゾーンとは何かというと、実は先に説明した信念のことです。
つまり、「私はこういう人間だ」という強い思い込みのこと。
プレッシャーに弱い選手は「自分はプレッシャーに弱い人間だ」という信念を持ってしまっており、それに見合ったパフォーマンスを発揮しているのです。
ちなみに人間の無意識はこのコンフォートゾーンを維持しようとする「ホメオスタシス・フィードバック」という働きを持っています。
ですから、マインドコーチングによってこの信念を書き換えない限り、いつまでたってもずっとプレッシャーに打ち勝てない人間として生きていくことになります。
マインドコーチングでは、普段発する言葉をコントロールしたり、「ビジュアライゼーション」という科学的根拠の伴うメンタルリハーサル法で信念を書き換え、「私はプレッシャーに強い選手だ!」という新しいコンフォートゾーンを形成することを行い、プレッシャーをものともしない選手のマインドを形成していくのです。

試合を高い視点で俯瞰して捉え選択的にプレーを行える選手になれる

3つ目に、マインドコーチングを取り入れることによって、試合を高い視点で俯瞰して観る能力が養われます。
これはどういうことかと言うと、ゲーム空間を物理空間だけでなく情報空間の高い位置から観ることが出来るようになるということです。
例えば、パフォーマンスの低い選手(バッター)というのは、目の前のピッチャーのみしか観えていません。
しかも、スライダーが得意という情報に引っ張られ、そこばかりを警戒してしまいます。
しかし情報空間の高い位置から観ることの出来る選手は違います。
ピッチャーだけでなく、外野の守備位置と風向きを見て「右中間を狙えるな」とかサードの守備位置の深さを見て「セーフティーバント狙えるな」など、多くの情報を収集することが出来ます。
また、「確かにこのスライダーは厄介だから、序盤に球数を投げさせておこう」とか「前のイニングでスライダーで綺麗に打ち取っているからきっとこの回も決め球はスライダーの可能性は高いな」など、時間、空間をまたいだ〝読み〟を行えるようになるのです。
これはどういうことかというと〝前頭前野を使った野球〟が出来るということ。
前頭前野とは人間が論理思考をするためのもっと重要な部位なのですが、要は、「あらゆることが観れて、なおかつ考える野球が出来るようになる」ということなのです。
出たとこ勝負の選手と、考えてプレーが出来る選手ではどちらがパフォーマンスが高いかは言うまでもありませんね。
マインドコーチングを取り入れることで、このようなことも可能になるのです。

まとめ

いかがでしょうか。
マインドコーチングによって得られるものというのは、指導者であれば一番教えるのに苦労している部分であり、高校球児にとってはなかなか上手く改善できない部分なのではないでしょうか。
しかし、ちゃんとマインドの仕組みについて理解し、1つ1つ取り組んでいけばこれらの様な事は誰にでも改善・向上させていくことが出来ます。
「努力」「根性」「忍耐」という旧態依然の精神鍛錬で3年間を過ごすことを否定はしませんが、科学的根拠の伴う方法の方がより確実に効果的に結果を出していけます。
夢に向かって取り組んでいる直向きな高校球児だからこそ、ぜひマインドコーチングによって本来のパフォーマンスを開花させていってもらいたいなと思う次第です。

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