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2020年05月26日

なぜサッカーのトップ選手はマインドコーチングを取り入れるのか!?

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すでに国内外を問わず、トップチームのサッカー選手がマインドコーチングを取り入れるケースが増えてきています。
常に結果を出すことを求められるトップ選手が練習でも試合でも最高のパフォーマンスを追求しようと思うことは当然のことであり、そのためには〝マインドをどう使うか〟ということが大事であると気づき始めたのでしょう。
脳科学の視点からマインドコーチングがサッカー選手にとってどのような効果をもたらすのかについて解説していきたいと思います。

目次

サッカーにおけるマインドコーチング導入の効果

マインドコーチングという名前の響きから、心を強化する方法なのではと思われる方は多いのではないでしょうか。
実は、これはちょっと古い考え方です。
なぜなら、マインドは筋肉と違って実体がなく鍛えようがないからです。
マインドとは五感によって収集された情報を処理するところです。
そしてマインドコーチングが行うのは〝情報をどう処理するか〟の部分を書き換えることです。
パソコンでいうところのプログラミングを書き換えるということです。
インプットされた情報に対してマイナスの情報処理をしてしまうプログラミングなら、アウトプットとして出てくるパフォーマンスはマイナスのものでしかありません。
しかし、ここをプラスに書き換えればアウトプットされるパフォーマンスはプラスのものになります。
ということで、このプログラミングの部分をどう変えていくとサッカーにおいてのパフォーマンスが向上するかをお伝えしていきたいと思います。

自己肯定感が上がり強気のパフォーマンスが可能になる

まず最初にプログラミングの部分について解説しておきます。
実は、プログラミングの正体は〝信念〟のことです。
信念とは、「これはこういうことだ」「これはこうすべきである」「私はこういう人間だ」という強い思い込みのことです。
私たちは、五感によって収集した情報に対し、この信念に沿う形で情報処理をすることでプレーにおけるアウトプットを決めています。
ですからプログラミングを書き換えるというのは、アスリートの信念を書き換える作業ということになります。
なかでも高いパフォーマンスをアウトプットとして出すために、徹底して書き換える部分があります。
それは「自己肯定感」といわれる部分です。
ここは信念の中でも最大の肝であり、この自己肯定感が高くなればあらゆる心の問題ごとを解決できるからです。
・緊張したり不安になって実力が発揮できない
・プレッシャーに弱い
・自分の意見を主張することができない
など、このようなことは一気に解消することができます。
アウェーであってもホームのように戦えるようになるし、PKの場面も臆することなく蹴ることができるようになるのです。
もちろん、物怖じせずに言うべきことを仲間の前で主張できるようにもなります。

ゲーム空間を高い視点で俯瞰して観られるようになる

次に、「ゲーム空間を高い視点で俯瞰して観る」ということができるようになります。
ゲーム空間を高い視点で観ることが出来るようになるということはどういうことかというと、脳にインプットする情報を格段に増やせるということです。
たとえば、自分の目線の高さからフィールドを見るのと頭上10mの高さからフィールドを見渡すのでは捉えられる選手の位置やスペースの位置が全く違ってきます。
高い位置から観た分だけ情報処理をする際に多くの選択肢を得られるということなのです。
またそこから更に視点が上がると、相手チーム選手のランダムな個々の動きの中に共通性を見出すことができるようになり戦術を見極めることができるようにうなっていきます。
個々の動きがランダムでもチームとしてどう攻めてこようとしているのかが観えてしまえば対応は容易になりますよね。
また、このような大量の情報を獲得できることによって、「序盤の活躍で自分にマークが強めにくるだろうから後半は自分を囮にアシストをして行こう」とか「パスミスが多いから焦らせるためにハイプレスでプレッシャーをかけて行こう」など、相手の心理を読んで作戦を作り上げていくこともできるようになります。
このようにマインドコーチングによってプログラミングを書き換えると、ゲーム空間の見え方そのものが変わってしまうと共に、多くのアウトプットを獲得することが可能になるのです。

チームとして各段に飛躍することが出来る

マインドコーチングを取り入れるとチーム全体が圧倒的に飛躍します。
それはなぜかというと、自分のパフォーマンスを上げるためには〝利他〟の視点が欠かせないということを理解できるからです。
どういうことか説明しましょう。
私たちが生きているこの世界は、〝関係性〟によって成り立っています。
あなたと監督なら「教えられる・教える」という関係性をお互いに持っていますし、あなたとサッカーボールなら「蹴る・蹴られる」という関係性を持っています。
この世のあらゆるものがあらゆるものと関係性を持ち合うことで世界は成り立っているのです。
そしてこの関係性は変えていくことが可能なのです。
たとえばあなたとFWの関係性が「息が合わない」だったとします。
お互いに「なんで俺に合わせないんだよ!」と思っているうちはこの関係性は変わりませんが、あなたの方から合わせに行ってあげるとどうでしょうか。
きっと息が合い始めると向こうからも合わせるようにしてくれますよね。
アスリートは誰しも自分が上手くなりたいという利己的な思いを持っているものですが、自分が上手くなりたいのなら、余計に利他的になるべきなのです。
そして、この利他を理解しているチームほど、メンバー全員が相乗的に関係性を改善し飛躍していくこととなります。

まとめ

このようにマインドコーチングを取り入れることで緊張やプレッシャーのかかる場面で結果を出せるようになるだけでなく、サッカーという競技性質上とても重要であるゲーム空間を俯瞰して観る視点を獲得できるようになります。
また、選手全員が相乗的にお互いを高めあうことでチームワークの高い組織を作っていくことが可能になります。
自分の中に眠らせている本来の実力を引き出しより高みを目指すのであれば、サッカーをされているあなたにとってマインドコーチングはものすごく力強いサポートツールとなることでしょう。

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