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2020年05月24日

なぜこんなにも頑張っているのに結果が出ないのか

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基本的に競技スポーツを行っている人は努力家で一生懸命な方が多いように思われます。
ゆえに、結果を出すために徹底的に自分を追い込み、通常練習以外にも練習を積み重ね、困難を耐え抜くことによって成長していこうとしますよね。
人一倍頑張ったことがちゃんと結果としてあらわれるのならいいのですが、面白いもので頑張りに頑張った時ほどなぜか結果は出ないものです。
自分がこんなに頑張っても結果が出せないというのに、かたや頑張っていない選手があっさりと結果を出してしまっているのをみると、とても惨めな気持ちになってくるのではないでしょうか。
そこで、今回はこんなにも頑張っているのに結果が出せないのかという疑問について、コーチングの視点から解説していきたいと思います。

目次

頑張っても結果が出ない理由

頑張るというと、一見〝ハードな練習をすること〟と解釈されている方もいらっしゃるでしょう。
ハードな練習はアスリートなら誰しもがするものであり、当たり前のことです。
ここでは「困難に耐えて努力をする」という意味で使っていきます。
そんな頑張るという行為ですが、日本では長らく〝美徳〟とする風潮があります。
しかし、科学的な視点でみると実は非効率的なマインドの使い方であるのをご存知でしょうか。
目標達成のために日々頑張って練習をされている選手のために、頑張ることがマインドにどのように働くことで結果を出しにくくしているのかについて解説していきたいと思います。

やりたいことではないから

まず1つ目の理由として「やりたいことではないから」というのがあげられます。
実は人間というものは、同じことを行うにしてもそれを行う際の心理が〝心から望むこと〟である時と〝望まないこと〟である場合、750倍もの生産性の差が生じるという調査結果があります。
もちろん、心から望むことである場合の方が生産性が高いわけですが、頑張っている選手というのは望まないことをやっているがゆえに脳がやる気という名のエネルギーを出してくれないのです。
ちなみに、ここでいう望まないことというのは、もしかすると今行っている競技スポーツよりも他にやりたいことができてしまって今の競技スポーツの熱が薄れてしまったのかもしれませんし、与えられたポジションが不服だったり、チームで掲げた目標に納得がいっていないのかもしれません。
このようなマインドではいくら練習量をこなしたところで結果を出すことなどできません。
チームやスタッフと話し合いを行い、自分が納得のいく形に変えていく必要があるといえます。
そのせいで、もしかしたら競技スポーツ自体を変えることになったり、レギュラーの座から外れてしまう可能性も出てきますが、結果の出ない頑張りをこのまま続けのるのが嫌なのであれば、〝心から望むこと〟をやるスタンスにシフトした方が生産性は格段に上がるといえます。

コンフォートゾーンから外れる行為だから

もう1つの理由として「コンフォートゾーンから外れる行為だから」というのがあげられます。
そもそも人間がコンフォートゾーンの中にいる時というのは心理的に心地よく高いパフォーマンスを発揮することができます。
それに対し頑張るという行為はこのコンフォートゾーンから意図的にはみ出そうとする行為です。
選手自身はもっと強くなるために意識的に慣れない苦しい環境に身を置くことで向上していこうという思いなのかもしれませんが、心理的には居心地が悪いがゆえに高いパフォーマンスを発揮することができなくなってしまいます。
一応、ずっとそこで頑張り続けていればいずれその場所もコンフォートゾーンに変わっていきますが、そうなるまでには結構な時間がかかります。
試合までにコンフォートゾーンにならないようであれば、結局は結果が出ずに「あんな辛い思いして頑張ってきたのに…」で終わってしまうことになります。
ですから、がむしゃらに頑張って成果を出そうという考えは改めた方が良いでしょう。
ちなみにマインドコーチングではコンフォートゾーンそのものの位置を変えてしまうことを行います。
ビジュアライゼーションを先に行うことで、これまでコンフォートゾーンの外側だったところをコンフォートゾーンにしてしまうのです。
すると、それを行うことがもはや頑張ることではなくなると共に、高いパフォーマンスを発揮できるようになっていきます。

まとめ

いかがでしたか。
意外だったかもしれませんが、頑張らない方がパフォーマンスは高いのです。
思い返して頂くとお気づきになるかと思いますが、あたなの近くにいる「こいつ、全然頑張ろうとしてない」という選手ほど結果を出されているのではないでしょうか!?
そういう選手はコーチング理論は知らないまでも、自然と上記のようなことができているからなんですね。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがありますが、あれはまさにこのことを言ったものと言えます。
好きではない状態(頑張っている状態)にしてしまっては上手になれないということです。
ということで「頑張らずに上手くなる」という視点をもってみて下さい。
きっと今までの頑張りが嘘かのように一気に飛躍していけることでしょう!

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