2020年05月22日
アスリートなら知っておかないといけないドリームキラー対処法
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キラーという言葉がついているので何とも恐ろしい言葉なんですが、コーチングの世界では「夢を潰しにかかる人」のことを言います。
実はこのドリームキラーは目標に向かって取り組んでいる人には必ずと言っていいくらい現れます。
しかも、その夢が大きければ大きいほどたくさん現れ、そして目標に向かって進んでいけば進んでいくほど強く介入し始めるようになります。
ドリームキラーはためらいもなく目標を拒みに来ますから、ちゃんと対処法を心掛けておかなければあっという間に足元をすくわれてしまうことになります。
何としてでも目標を達成したいという目標があるのであれば、これから解説するドリームキラーの対処法をマスターし、実践するようにして下さい。
目次
- ○ ドリームキラーとはどんな人なのか
- ・家族や友人といった身近な人
- ・自己肯定感の低い人
- ・自分の中にある“弱気”
- ○ なぜドリームキラーは現れるのか
- ・他人がドリームキラーになるのは信念を汚されたから
- ・弱気のドリームキラーが現れるのは自己肯定感が下がっているから
- ○ ドリームキラーに対する対処法
- ・ドリームキラーの言葉は聞き入れない
- ・目標は誰にも公言しない
- ・弱気にはポジティブセルフトークで強制的に介入する
- ○ まとめ
ドリームキラーとはどんな人なのか
まず初めに目標に向かって取り組んでいる人にとってどのような人がドリームキラーになりうるのかを見ていきたいと思います。
家族や友人といった身近な人
実は、意外かもしれませんが家族や親せき、友人などは比較的ドリームキラーになりやすいです。
たとえば、あなたが家族に「将来オリンピックに出て金メダルを獲りたいから大学に行かずに海外でプロに挑戦したい!」と言ったとしましょう。
すると、たいがいの親は「何を夢みたいなことを言っているんだ。勝負の世界なんてそんなあまい世界じゃないんだぞ!」と言いますよね。
仲のいい友人も「本気で言ってんの!?もしうまくいかなかったらどうするつもり!?」と言ってくるのではないでしょうか。
ややもすると監督までが「おいおい、お前の実力じゃ行ってもどうにもならんぞ。」と言うかもしれません。
このように、自分にとって身近な人ほどドリームキラーになりやすいのです。
この手のドリームキラーには特徴があって、善意で言っているということ。
あなたのことを思うがゆえに善意で言っているわけですから、どうにも断りづらくなってしまいます。
身近な人というのはかなり強力なドリームキラーになってしまうのです。
自己肯定感の低い人
自己肯定感の低い人もドリームキラーになりやすいです。
この理由は明確で、あなたのパフォーマンスが急激に向上することや、目標に向かって突き進んでいる姿が自己肯定感が低い人にとってはとても心地悪いからです。
自分自身がうまくいっていない人は、他人がうまくいっているのを見ると余計に自分が惨めになってしまうので何とかしてそれを阻止しようとするのです。
ですから、愚痴をこぼしたり、嫌がらせをしたり、批判をし始めるようになります。
トップ選手になればなるほどその選手が起こした行動に対してインターネットなどで批判的な記事を書かれたり、SNSが炎上したりしますが、これは自己肯定感が低い人がドリームキラーとなって起こしている場合がよくあります。
自分の中にある“弱気”
ドリームキラーは何も他人とは限りません。
自分の内側にも存在するのです。
それが“弱気”という名のドリームキラーです。
この弱気という名のドリームキラーは結構厄介です。
なぜなら、常に自分に寄り添っているからです。
そして自分自身が弱気という名のドリームキラーに完全に支配されてしまうと、あっという間に目標に向かっていくエネルギーが削がれてしまい目標を諦めてしまうことになります。
この弱きはかなり手強いドリームキラーなんです。
ですから、この弱気に対する対処法を知っておくことは目標を達成する上で必須であると言えるでしょう。
なぜドリームキラーは現れるのか
あなたが目標に向かって進もうとすればするほどドリームキラーは増え、強力に介入してくるようになってくるのですが、そもそもなぜ人は高い目標を追いかける人に対してドリームキラーとなるのでしょうか。
次にドリームキラーが現れる理由について、他人がドリームキラーになる場合と自分の中にドリームキラーが現れる場合に分けて解説していきたいと思います。
他人がドリームキラーになるのは信念を汚されたから
他人がドリームキラーになってしまう理由は実はとても単純です。
それは、自分の信念を汚されてしまうからです。
信念とは別名コンフォートゾーンとも言いますが、「これはこうである」「これはこうあるべきだ」「私はこういう人間だ」という強い思い込みのことを言います。
ドリームキラーになってしまう人には「私はこういう人間だ」というのと同じように「あなたはこうであるべきだ!」という強い思い込みがあるのです。
「高校卒業したら大学に行くべきだ」とか「まだ1年生なんだからレギュラーは早い」とか人それぞれ〝こうあるべき〟という信念を持っているのです。
しかし、それをあなたが超えていこうとするわけですから、その人にとってはたまったものではありません。
それこそコンフォートゾーンの外へ放り出されたようなものです。
ですから、あらゆる手段を用いてコンフォートゾーンに引き戻そうとします。
このあらゆる手段があなたにとってドリームキラーとして現れてくることになるのです。
弱気のドリームキラーが現れるのは自己肯定感が下がっているから
次になぜ弱気という名のドリームキラーが現れるのかなんですが、これも答えは単純です。
自分自身の自己肯定感が下がってしまっているからです。
自己肯定感をもう少し具体的にいうと「目標を達成できる能力が自分にはあると確信できるかどうか」ということなんですが、つまり、自己肯定感が低いということは〝目標の達成を確信できていない〟ということを表します。
この自己肯定感が低いとほんのちょっと失敗しただけで「どうせ自分なんてこんなもん」「やっぱり自分には無理だな」とネガティブなセルフトークが口をついて出るようになるし、よりその思いを強めてしまうのです。
そして終いには目標を諦めてしまうことになるのです。
ドリームキラーに対する対処法
ここまで、ドリームキラーとはどのような人なのか、そしてどのようにしてドリームキラーは現れるのかについて解説してきました。
では、このようなドリームキラーに対してどのように対処法を講じる必要があるかについて触れていきたいと思います
ドリームキラーの言葉は聞き入れない
まず1つ目の対処法は「ドリームキラーの言葉を受け入れない」ということです。
ドリームキラーはあなたによってコンフォートゾーンから放り出されたことで、あらゆる理屈をつけてあなたを説得し自らのコンフォートゾーンに戻ろうとします。
しかし、もしあなたが本気で目標を達成したいと思うなら決してそれを受け入れてはいけません。
家族や友人、そして尊敬している監督の言葉は結構重くのしかかるものです。
身近であるがゆえに時には大きなショックを受けることもあるでしょう。
それでも、受け入れるべきではありません。
受け入れなければあなたの目標へのエネルギーは決して削がれることはないからです。
最終的にはどのような人々を説得し返す必要がありますが、あなたに目標を何としてでも達成してみせるというマインドさえあれば、それはちゃんとできます。
ぜひ毅然と対応するようにしてみて下さい。
目標は誰にも公言しない
2つ目に「目標は誰にも公言しない」という方法です。
よっぽどのことがない以上、チーム以外には目標は言わないほうがいいです。
「県で優勝してMVPを獲るぞ!」とか「全国制覇するぞ!」と公言してしまうと、あなたに対して「それは難しい」と思っている人の信念を汚してしまうことになるからです。
きっとそのような人は「そんなの無理に決まっているだろ!」「なに張り切っちゃってるの!?」「もっと身の丈に合った目標にすべきだろ!」と言ってくるでしょう。
そしてその目標へ向かう過程で少し躓いただけで「ほら、言わんこっちゃない!だから無理だと言ったんだ!」と言ってくるに違いありません。
ここまで言われるとさすがにへこんでしまいますよね。
ですから、目標は公言する必要はなのです。
言わなければドリームキラーは出てくることはありません。
出す必要のないものを出さないようにしておくのも目標を達成する上で非常に重要なことだと言えます。
ちなみに目標を言っていいのはマインドを扱うプロのコーチに対してです。
なぜなら、マインドコーチとはクライアントの絶対的な見方になるからです。
そして目標達成のために最大限に自己肯定感を上げる存在だからです。
ですから、目標について相談する時はぜひマインドコーチにしてもらえればと思います。
弱気にはポジティブセルフトークで強制的に介入する
3つ目に、弱気という名のドリームキラーに対処する方法ですが、「ポジティブセルフトークを強制的に行う」ようにして下さい。
弱気が出てしまっている時というのは、かなりの確率でネガティブセルフトークをしていることが考えられます。
こうなると余計にネガティブな信念がマインドに形成されていき、余計に自己肯定感を下げてしまうことになります。
ですから、あえてポジティブなセルフトークを行うようにして下さい。
失敗した時は「大丈夫、次はやれる!」「こんなもんじゃない、もっとできる!」と言えばいいし、叱られた時は「また一つ学びになった。これで飛躍できる!」と言い聞かせればいいのです。
そして、日常の些細なことでも「よし、基礎練習をしっかりできたぞ!上出来だ!」「今日の練習は怪我なく終われた。さすがだ!」とあえてポジティブにセルフトークしていけばいいのです。
そうすれば次第に自己肯定感も上がり弱気はどこかへと消え去っていきます。
ですから、弱気が出てきた時は、あえてポジティブセルフトークを使って強気に書き換えていくということを行って下さい。
もちろん弱気はあなただけではなく仲間のマインドにも現れることがありますから、その際にはあなたからポジティブなセルフトークをかけることによって自己肯定感を高めてあげて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドリームキラーについてかなりご理解頂けたのではないでしょうか。
あなたの目標が大きく、そしてそこへ向かおうとすればするほど、この先たくさんのドリームキラーと対峙することになると思います。
ですから、ここまで解説してきた対処法を常に頭に入れておいて下さい。
ただ、今まで述べてきたことを覆すような言い方になってしまいますが、実はドリームキラーが増えるのは名誉なことでもあるのです。
なぜならドリームキラーが増えるということは、その分あなたが誰よりも圧倒的に進化し続けているということだから。
ですから、恐れることなく目標へと突き進んでいって下さい。
それと最後に1つだけ。
時にはあなた自身も誰かにとってドリームキラーになってしまう可能性を秘めています。
自分の心の中に他人に対するドリームキラーが出てきたなと思った時はぜひ注意して下さい。
ぜひとも目標に向かってひたむきに取り組む人のドリームサポーターであって頂きたいと思います!