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2020年05月19日

令和のアスリートにハングリー精神は必要か?

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「ハングリー精神」という言葉をご存知でしょうか?

昭和や平成の根性論がベースのスポーツ界では半ば当たり前のように使われる言葉でした。

10代の選手にとっては死語?かもしれませんが、意味を知らない方でもその言葉のニュアンスから大体どのようなことかは察しがつくでしょう。

ハングリー精神とは、飢えたオオカミがその空腹さから何としてでも獲物を捕らえようとするように、アスリートが貪欲なまでに目標を達成しようとするマインドのことを言います。

今回は、このハングリー精神について解説していきたいと思います。

目次

ハングリー精神とは

指導者が選手に向かって「もっとハングリー精神を持て!」とか「うちのチームは全然ハングリーなやつがいない」なんてセリフは聞いたことがあるかと思います。
主に指導者側から選手に向かって発せられるこの言葉の意味を掘り下げていきたいと思います。

実はモチベーションのこと

ハングリー精神というのは、実はモチベーションのことなんです。
つまりは〝現状の自分に対して不満がある状態〟ということです。
わかりやすいようにコーチング理論を用いて説明したいと思います。
たとえばあなたは今、部で補欠の立場だとします。
しかし、あなたには甲子園に出て活躍しプロのスカウトに一目置かれるという目標があったとしましょう。
そうすると、その目標から〝今既に自分がなってなければいけない状態〟を逆算して考えると、「すでにエースで4番であるべき」という状態が導き出されたとします。
とはいえ、現状の自分といえば未だ補欠。
この、「今既になっていなければいけない状態」と「現状の自分」との間にギャップが起こることによって人間の心の中に不協和が起こるのです。
先の例でいえば、「今頃エースで4番になっているはずなのに、なんで自分はまだ補欠なんだ!これはまずいぞ!」という不協和です。
このような現状の自分に対する不満こそが、目標に対するモチベーションであり、ハングリー精神なのです。

ハングリー精神を獲得する条件は心から目標を達成したいかどうか

ハングリー精神は〝今なっているべき状態〟と〝現状の自分〟との間にギャップを作ってあげればいいわけですが、もう一つ大事な条件があります。
それは、「目標が心から望むもの」であることです。
これは当たり前といえば当たり前の話なんですが、何としてでも成し遂げたいと思うほどの目標でなくては、そこから逆算した〝今すでになっているべき状態〟になろうと思わないからです。
そう思わなければマインドに不協和が起きず、結局今の状態を維持することとなります。
ですから、目標は必ず心から望むものを設定すべきなのです。
世間的なカッコよさや崇高な目標も悪くはありませんが、自分の心からやりたいことを目標としましょう。

空腹感にも大小がある

ハングリー精神と一言で表現してはいるものの、そこにはもの凄く飢えている状態からちょっとだけ飢えている状態まで大小があります。
このハングリー精神の大小は何で決まるのかというとギャップの大きさによって決まります。
補欠の選手が「もうすでにエースで4番になっているはずなのに!」と思っているのと「もうレギュラーは定着しているはずなのに!」ではギャップの大きさが違うため、そのために脳が出すエネルギー(やる気)も違ってきます。
選手によってハングリー精神に差があるのはこのためです。
ちなみにハングリー精神を大きくするのは簡単です。
目標をより大きくすればいいだけだからです。
目標が大きくなればなるほどそこから逆算した〝今すでになっているべき状態〟はより現状の自分からかけ離れたものになりますから、それに比例する形でハングリー精神も大きくなります。

飢えは食べれば無くなります

ここまで解説してきて言えることは、競技スポーツに目標を掲げて取り組んでいる以上、特殊な場合を除き誰しもが大なり小なりのハングリー精神を持っているということです。
ただ、飢えは食べたその瞬間に無くなるように、ハングリー精神も目標がかなった瞬間に消えてなくなってしまいます。
これは当たり前ですよね。
ギャップが完全になくなってしまったわけですから。
よくオリンピックで金メダルを獲った後にやる気が湧かなくなったといって引退してしまう選手がいますよね。
俗に「燃え尽き症候群」などと言われたりしますが、これはまさにハングリー精神がなくなったことによって起こるものです。

夢に飢え続けるアスリートになれ!

ハングリー精神について解説してきましたが、どのようなものであるのかがご理解頂けたかと思います。
ここからは、このハングリー精神を意図的に作り出して飛躍していく方法について解説していきます。

目標は達成する前に更新せよ

常に大きなハングリー精神で脳からやる気という名のエネルギーを出し続けるためにぜひ行ってもらいたいことがあります。
それは、目標が現実味を帯びてきたらそれが達成してしまう前にはるかに大きな目標に更新してほしいのです。
目標が目の前に近づいて来れば来るほど、ギャップは小さくなってモチベーションは下がります。
ですから、あえて目標を更に大きなものに更新することによって意図的にギャップを生み出してほしいのです。
そうすることによって燃え尽き症候群になることを防ぐとともに、選手として再びパフォーマンスを上げていくことが可能になっていくのです。

モチベーションをなくした仲間にはこれをしてあげよう

もしかするとあなたと同じチームにモチベーションを無くしてしまった選手がいるかもしれません。
きっとそういう選手ほど指導者に「もっとハングリー精神を持って取り組め!」と言われているのではないでしょうか。
そのような場合、あなたにぜひともしてあげてほしいことがあります。
それは、その選手のマインドに目標を設定してあげることです。
目標がない状態で人は現状の自分の状態に不満を感じることはできません。
きっと何かしらの原因で自己肯定感が下がり、「どうせ自分には目標達成なんて無理」と思い込んでいるはずですから、ポジティブな言葉を投げかけて自己肯定感を高めてあげ、目標を確信させてあげて下さい。
目標がマインドにしっかりと設定させさえすれば、自然と人はハングリーになっていくものです。
あなたの接し方一つで仲間もチームもいくらでも大きなハングリー精神を持った集団になれるということを知っておいて下さい。

まとめ

マインドコーチングの視点でハングリー精神について解説してきましたが如何だったでしょうか。
どんなに時代が変わろうとも、競技スポーツを行っている以上は大きなハングリー精神を持ち続けられるかどうかがその選手の飛躍の度合いを決めることになるのは間違いありません。
小さな子供がとんでもなく大きな夢を描くように、ぜひアスリートの皆さんも常に大きな目標を持ち続けて下さい。
そして、飢えに飢えたマインドで全力で獲物(目標)を捕えに行って下さい!

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