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2019年12月28日

埼玉県の高校女子バスケ部に5回目のコーチング講義&グループセッションを行ってきました!

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昨日は埼玉県の高校女子バスケ部でコーチング講座&グループコーチングセッション第5回目を行ってきました。


今回の講義の内容は、「物理的付加価値」と「情報的付加価値」です。


付加価値というと、一見コーチングと何の繋がりもないように聞こえますが、実はハイパフォーマンスなトップアスリートほどこの付加価値を上手に使っているのです。


なかでも情報的付加価値は試合を自分たちに優位に進めるにあたって非常に大きなウエイトを占めており、勝敗に大きく絡んできます。


ですから、昨日はこの「情報的付加価値」を意図的に使えるように細かく解説をしてきました。


ちなみに、どの様なものか気になると思いますのでちょっとだけ公開しましょう。


例えば、ここにバスケットシューズの「エア・ジョーダン34」があるとします。


このエア・ジョーダン34は前作のエア・ジョーダン33に比べるとかなりの軽量化がなされています。


重さはなんと370gです。


これは、靴そのものに改良を加え、


〝従来のものより圧倒的に軽くて動きやすい〟


という物理的付加価値を加えたものです。


対して、情報的付加価値というは〝ものに情報を宿すこと〟を言います。


ものに情報を宿すと言ってもちょっと理解しにくいと思いますので先ほどのエア・ジョーダン34の例を使って述べてみます。


目の前にエア・ジョーダン34が〝2足〟あったとしましょう。


機能、カラー、サイズ、値段も全く同じ2足のエア・ジョーダン34です。


しかし、片方のシューズにNBAのワシントン・ウィザーズの八村塁選手がささっとサインを書いたとします。


するとどうでしょう⁉︎


サインを書いた方のシューズはウン十万という値段に跳ね上がります。


元値が19,000円ですから、数十倍になるわけです。


これなぜかというと、


〝NBAでドラフト1巡目で指名を受けた日本スポーツ界の至宝の八村塁選手がサインした〟


といういくつもの重要な情報が宿されたからです。


機能、カラー、サイズと物理的要因は何一つ変わっていないのに圧倒的に値段が変わり、あっという間に一般人には手の届かないものへと変化してしまうんです。


この様に、情報的付加価値というのは大きな威力を持っているんですね。


実は、これと同じ事がスポーツ界でもたくさん見て取ることができます。


例えば、「前年度ベスト4」や「インターハイ優勝」という肩書きはまさに情報的付加価値です。


「日本代表候補」や「県強化指定選手」といった肩書きも情報的付加価値となります。


きっと感覚的にお解り頂けると思いますが、もしあなたがこういうチームや選手と対戦する、マッチアップするとなったら萎縮してしまいませんか⁉︎


多分する可能性が高いです。


これは、相手にこの様な付加価値が付いていることで不利な状況になることを〝確信〟させられてしまうからですね。


逆に、もし相手に何の情報的付加価値も無かったらどうでしょう⁉︎


「おし!余裕!勝てる!」


と、こちらの方に確信を持てますよね。


いつも言っていることですが、確信とはエフィカシーのことであり、エフィカシーの高さ次第でパフォーマンスが決まります。


ですから、日々のトレーニングで身体能力を上げたり、物理的付加価値の高い道具を求めていくことも大事なんですが、どれだけ威力のある情報的付加価値を自らに宿すかという事も非常に大事になってくるんですね。


という事で、現状としては情報的付加価値がまだ少ない(まだタイトルを持っていない)バスケ部において、どの様にすれば相手にとって威力のある情報的付加価値をまとえるか皆んなで案を出しあってもらいました。


(なかなかの妙案がたくさん出ていました!)


今後、女子バスケ部は皆んなで作り上げた情報的付加価値を宿し、次の戦いに向かっていく事になります。


そして1ヶ月後には〝埼玉県制覇〟という新しい情報的付加価値(肩書き)が加わっている事になるでしょう!

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