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2019年10月19日

埼玉県の高校女子バスケ部で3回目のコーチング講義を行いました!

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埼玉県の高校女子バスケ部での3回目のコーチング講義&グループコーチングセッションを行ってきました。


女子バスケ部にマインド・コーチングを導入してもらってからもう3ヶ月。


なんと今回は、釈迦の『縁起の思想』と『空(くう)』について解説してきました。


「マインド・コーチングなのに仏教について講義するの?」


と思われますよね!?


実は、とても関係のあることなんです。


なぜなら、仏教はそもそもが哲学だからです。


釈迦が2500年前に瞑想中に悟ったとされる『縁起の思想』と、釈迦亡き後にその縁起の思想を説明するものとして編み出された『空』という考え方は近代科学の分野からも正しいと証明されています。


ですから、講義では科学的な視点からの『縁起の思想』と『空』について解説していきました。


ちなみに、選手たちにあえて釈迦の話をした意図というのは、


「何やったってどうせ自分なんて変われっこない」と思っている選手に「いくらでも変われるんだ」と論理的に理解してもらう為です。


ということで、講義の内容をちょっとだけお教えします。


まず『縁起の思想』を解説しましょう。


これは一言で言うと


〝この世の全てのものは関係性によって成り立っている〟


という考え方です。


例えば、雑誌と私なら雑誌は私に対して「情報を与える」という関係性を持っていますし、私は雑誌に対して「情報を受け取る」という関係性を持っています。


そして更に、雑誌は雑誌になるまでに伐採された木があり、紙を加工し製本した工場があり、雑誌の記事を執筆した人がいて…と、多くの関係性をたどって私の手に届きます。


同様に、この世の全てのものは何かと関係性を持ち、互いに何かしらの役割を果たすことによって存在しています。


そして、全てのものが時間とともに命尽き、朽ち果て、風化し、壊れ、変化していく様に、この世には絶対的なものなどは無く、関係性も常に移り変わっていくというのがこの『縁起の思想』の主旨なのです。


言い換えるならば、無常であるということですね。


そして『空』ですが、これは〝あるとも無いともいえる〟ということ。


大雑把に言うと、〝この世は幻である〟という事です。


例えば紙に鉛筆で点を書いたとしましょう。


紙に鉛筆で点を書いたわけですから、どう考えても紙上に点はありますね。


でも、それを虫眼鏡で拡大して見てみるとそれは面です。


更に小さな点を書いてみたとしても、電子顕微鏡を使って拡大して見てみればやっぱり面です。


点に面積があってはいけないのです。


それは点とは言えない。


でも、じゃあ点があるか無いといえば、点という〝概念〟はこの世にちゃんと存在します。


すなわち、あるとも言えるし無いと言える〝空〟である事がお解り頂けますでしょうか。


これと同じように、あなたも空なのです。


人はおよそ8年も経てば人間を構成する細胞のそのほとんどが入れ替わります。


さて、8年前のあなたと今現在のあなたは本当に同じ人でしょうか?


全く違う細胞で構成されているのに、それを自分自身だと言い切れますか?


と、こう言われてもあなたからすれば「私に決まっているじゃないか!」ですよね。


この様に、


〝全てのものは幻であって絶対的なものとして存在するものなどこの世に何一つとしてない〟


というのが『空』の考え方なのです。


つまるところ、絶対なんてない。変われない人なんていないということなんです。


むしろ変わるのが常なのだから、〝どう変わっていくか〟の方に目を向けた方が良いわけです。


という事で話のまとめとして、


目標(ゴール設定)から逆算した〝今なっているべき姿〟に対して徹底してビジュアライゼーションをし、目標を達成した時の自分が関係性を持っているであろう縁起をたくさん作っていこうというお話をしました。


この世は諸行無常であり、絶対などありません。


今この瞬間も常に変わり続けています。


選手達からすると、馴染みのない釈迦の話をしたので難解なところもあったかもしれません。


しかし、大体の意味さえ理解できればちゃんと脳にゲシュタルト(私が講義を通じて選手たちの無意識に書き込んだプログラミングコード)が組み上がっています。


この先、女子バスケ部は選手が新しい関係性を結んでゴール側の縁起の構築を加速し始めます。


これまで以上の大きな変化が期待できそうです!

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