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2021年07月12日

目標設定をする際に気をつけてほしいこと

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アスリートも指導者も競技スポーツを行うなかで「目標」を掲げて日々そこに向かって精進されていることでしょう。
目標はそのチームがその競技に取り組むにあたってとても重要な意味付けであり、モチベーションを生み出すきっかけとなります。
今回は、目標設定をする上でしっかりと押さえておきたいポイントについて解説をしていきます。

目次

目標の大きさはどれくらいにすべき!!?

先日、あるチームにマインドコーチング講義を行いました。
目標を設定してもらう際に、
「ゴール(目標)は、今のままの努力では達成しそうもないくらい大きいなものにしましょう!」
というと、
「有名な〇〇コーチの本には、目標は現実的なものにすべきと書いてましたよ。」
「著名なスポーツ心理学の先生はYOUTUBEで達成できるギリギリが良いと言ってました!」
と言われました。
「なんで!?」
と聞くと、
「目標が大きすぎる場合、非現実的すぎて本気でそれを達成しようとは思わないかららしいです。」
と言われるんですが、ちょっとまずいなあと思ってしまいました。
最新の脳科学では「目標は現状の外側に設定する」がセオリーです。
そこで、目標を設定する上でなぜ現状の外側に設定すべきなのかを解説していきたいと思います。

なぜ現実的な目標設定ではいけないのか

なぜ現実的な目標ではだめなのかと言うと、その人(またはチーム)を現状のコンフォートゾーンに留めてしまうからです。
現実的な目標はこれまでやってきた努力で十分達成可能なわけですから、今までのコンフォートゾーンを肯定することになっちゃうんですね。
コンフォートゾーンとは別名が〝信念〟のことですから、「私はこういう選手だ」という現状の自己イメージが変わらないということは、進歩もしないしパフォーマンも上がっていかないからなんです。
大事なのは今のコンフォートゾーンの範囲内で目標を設定することではなく、コンフォートゾーンを全く違う位置にずらしてしまうこと。
例えば、今県でベスト16なのならば、(現実的な)ベスト8や4を目標にするのではなく、(非現実的な)「全国大会優勝」を目標にするくらいがいいということです。
それくらい大きくしなければ大胆にコンフォートゾーンは変わらないし、自己イメージも変わることが無いのです。

現状の外側の目標だからこそ〝モチベーション〟が生まれる!

大事なのは、大きな目標から逆算した〝今なっているべき姿〟を導き出すこと。
全国大会優勝という非現実的な目標から逆算した今なっているべき姿は、おおかた「すでに県を制覇している」とか「関東大会で優勝している」というようなところでしょう。
現状の自分と今なっているべき姿の自分との間に大きなギャップを作ることが大事なんですよ。
なぜならこのギャップこそが〝モチベーション〟だからです。(※コーチング用語では認知的不協和と言います)
人間の脳は現状の自分に対して不満がない限り、本気で自分を変えていこうとはしません。
だからこそ、あえて目標は非現実的なくらいが良いのです。

どんなに大きな目標でも〇〇を高めれば達成するのは可能!

目標が大きすぎると達成できると思えないのでは!?と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、ここも簡単に解決できます。
なぜなら自己肯定感(エフィカシー)を上げればいいだけですから。
セルフトークをポジティブなものにしたり、ビジュアライゼーションを行っていけばいくらでも「自分は目標を達成できる!」というマインドにしていくことが出来ます。
どうしようもないくらい非現実的な目標であっても「大丈夫!できる!」と思えるようになります。
ですから、非現実的であることは全く問題ないのです。
ということで、目標設定をする際は、現実的なものではなく非現実的なものを設定するようにして下さい。
目標設定は間違って現状の内側に設定すると、その時点で実現はかなり難しくなってしまいます。
〝まずは目標(ゴール)ありき〟
なのです。

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