2020年09月17日
スポーツ選手が目標設定をする上で絶対に外してはいけないポイント
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そして、誰もがそこに向かって日々練習に取り組んでいらっしゃることでしょう。
しかし、日本のスポーツ選手や指導者の9割はその〝目標設定の仕方〟が間違っているがゆえになかなか目標を達成できないという実情があるのをご存知でしょうか。
そこで、今回はスポーツ選手が目標を設定する上で絶対に外してはいけないポイントを解説していきたいと思います!
目次
目標設定の際に絶対に外してはいけない2つのポイント
実は目標設定をする上で外してはいけないポイントが2つあります。
3つも4つもあるのではと思われていた方にとってはちょっと拍子抜けしたかもしれませんが、それでもこれから話すこのポイントを押さえられていない目標設定はあらゆるチームで見受けられます。
ですので、この2つのポイントの重要性をしっかりと理解して頂きたいと思います。
その①「目標は〝心から望むもの〟であること」
まず一つ目ですが、目標は「心から望むこと」であるべきです。
英語で言うところのwant to(~したい)ですね。
実は、ハーバードビジネススクールの調査で、同業のwant toカルチャーの会社とhave to(~しなければならない)カルチャーの会社を10年間追跡調査をしたところ、生産性に750倍もの差が生じたそうです。
つまり、心から望んでそれをやっている人としょうがなくやっている人との間にはとてつもなく大きな差が生じるということです。
ですから、目標設定をする際にはそれが選手たちにとって本当に心の奥底から叶えたい目標であることが大前提だということです。
まあ、基本的にそのスポーツを行っている人というのはそのスポーツが好きで行っているわけですからこのポイントが外れるということはそうそうないんですが、もしあなたのチームに他のスポーツがやりたい人がいるのであれば、その人はやりたいスポーツをやらせてあげた方がいいということになります。
その②「現状のやり方では達成不可能な目標にすること」
そして2つですが、実はこの点を押さえられていない選手やチームが非常に多いのです。
「現状のやり方で達成可能な目標」のことをコーチング用語で〝ステータス・クオ〟というのですが、ほとんどの選手やチームはこれまでの努力を行っていけば達成しそうな目標、もしくはあとちょっときつめの努力を行えば達成出来そうなところを目標として設定してしまいがちなんです。
そうではなく、本来は「今までのやり方でやっていても決して達成しそうもないくらい大きな目標」にするのが正解なんです。
周りから「そんなの無理でしょ!」と言われるくらいがいいということです。
当然自分でも「そんなの無理だろう!」と思われるでしょうが、いえいえ、こちらの方がいいんです。
なぜなら、これまでやってきたやり方の延長線上で達成しうる目標には脳が何としてでもそれを達成するだけのエネルギーを出してくれないからです。
逆に、これまでのやり方では達成できないくらい大きな目標だと現状の自分との間に大きなギャップ(「今の状態ではまずいぞ」という不協和)が生まれるので、脳が新しい自分に変わっていくために大きなエネルギーを出してくれるのです。
これは俗にモチベーションと言われるものです。
この様に、これまでのやり方では達成できないくらい大きな目標にしないことには脳は何としてでもそれを実現させようというエネルギー(モチベ―ション)を生み出してくれないのです。
まとめ
ということで、スポーツ選手や指導者の方が目標を設定する際の絶対に押さえなければいけないポイントとは、
①心から望むものであること
②現状のやり方では達成不可能なものにすること
なんですね。
簡単に言うと、保育園児や小学生の頃のような目標設定が正解だということです。
保育園児や小学生の頃は、「宇宙飛行士になりたい!」とか「バルセロナで10番をつけるぞ!」などといったどでかい目標(夢)を持ってはいなかったでしょうか。
確率的にはもの凄く難しいけれど、そんな凄い人に「なれる!」と本気で思っていましたよね。
それがいつの日か人というのは現実を直視し始めるようになり、身の丈思考の目標設定になってしまっているわけです。
でも、あなたは今回正しい目標設定の仕方を学びました。
是非とも子供の頃の気持ちに立ち返って、心から望む現状を遥かに超えた目標設定をするようにしてみて下さい!
きっと面白いように飛躍していくことでしょう!