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2020年07月14日

アスリートが質の高い練習をするために必要なものとは

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競技スポーツをしているアスリートや指導者にとって如何に質の高い練習をするかというのは非常に大きなテーマですよね。
最近はトップアスリートがYOUTUBEなどでどんどん練習方法を公表してくれる時代になりましたから、SNSや本などを参考に練習メニューを作られているチームは多いのではないでしょうか。
ただ、物理的な練習方法をどんなに変えたところでそこに取り組むメンタリティーが今までと一緒であれば単なる宝の持ち腐れになってしまいます。
そこで、今回は本当の意味で質の高い練習をするために大事なことをお伝えしていきたいと思います。

目次

練習の質を上げるためにまずこの事実を知っておこう

質の高い練習をするためには質の高い練習をするための「マインドセット」というものがあります。
この「考え方」と「マインドセット」を行うだけで、これから取り入れるあらゆる練習やトレーニングが何倍も効果のあるものになり、質を向上させていくことが可能になります。
ということで、練習の質を上げるための「マインドセット」について解説していきたいと思います。

単に新しいものを取り入れるだけでは意味がない

人間のマインドにはコンフォートゾーンというものがあります。
コンフォートゾーンとは、心理的に心地よい領域のことです。
例えば、今県でベスト16の選手はベスト16の位置がコンフォートゾーンであり、ベスト16レベルの練習内容(質)がコンフォートゾーンになっているということです。
基本的に人間というものは居心地の良いコンフォートゾーンからわざわざ逸脱するようなことをしません。
これは違った言い方をすれば「今の状況が快適であるがゆえに変化することを嫌う」ということです。
(意識の上ではベスト16より上に行きたいと思うでしょうが、無意識にあるコンフォートゾーンがそうは思っていないということなんです)
ということは、どんなに新しい最先端の練習方法を取り入れたとしても、今までの感覚で取り組んでしまうのでその練習の本来の意味を汲み取りきれなかったり、適切な強度で行えない可能性が多々あるということなのです。
ですから、実のところ新しいものや最先端のものを取り入れるというだけでは(多少は効果はあるでしょうが)さほど大きな効果をもたらすことが出来ないのです。

○○の視点が練習の質を高めるのを邪魔してしまう

練習の質を高める上でもう1つ知っておいてもらいたいことがあります。
それは「時間の流れ方」についてです。
ほとんどの人は時間とは〝過去から現在にやってきて未来に向かっていくもの〟と捉えていることでしょう。
これを〝未来から現在に降注いできて過去へと過ぎ去っていくもの〟という風に捉え直して頂きたいのです。
なぜこのような時間の流れ方に考えを変えて頂きたいのかというと、時間は過去から未来に向かって流れると考えている人は「思考の基準が常に過去」だからです。
つまり、練習の質を上げるために新しいものを取り入れたとしても、過去の視点でしかそれをみられないということ。
例えば、最先端の練習方法内容やマシン器具を買いそろえても、そんなことを今までやったことがないので「このやり方は(今までの)自分には合わないな」と途中で妥協したり、本当に意図していることとやっていることが合っているのかわからないまま練習することになってしまいやすいのです。
この様に、時間の流れ方が「過去→現在→未来」の人は過去の視点で新しいものを捉えようとするため、得られるものが少ない上に、練習の質を上げにくくしてしまっているのです。

練習の質が上げるためのマインドセットはどうやって作ればいい⁉

コンフォートゾーンを変えなければいけないという事実と、時間の捉え方を変えなければいけないという事実についてまずご理解頂いたわけですが、では、ここからはその上でどの様にマインドセットをすしていくべきかというところを解説していきたいと思いいます。

目標を圧倒的に大きなものに更新せよ!

練習の質を高めるマインドセットを行う上でまず行ってほしいのは、「目標を圧倒的に大きなものに更新する」という作業です。
先の例でいえば県でベスト16がコンフォートゾーンになっている人は、全国大会ベスト4や全国制覇あたりを目標に設定し直そうということです。
こんなことを言うと、ほとんどの人は「無理」と思うことでしょう。
確かにそうですね。
時間の流れを「過去→現在→未来」と捉えている人は思考の基準が過去ベースなのでそう思ってしまうことでしょう。
でも、本来は時間とは未来から流れてくるもの。過去は過ぎ去るのみで現在や未来に一切影響を与えないのです。
ですから、これまで(過去)の自分では達成できないくらいの大きな目標をまずはマインドにしっかりと設定しましょう。
そしてそこから逆算した〝今なっているべき姿〟を導き出すのです。
きっと大きな目標から逆算した〝今なっているべき姿〟は現状の自分よりはるか先を行っている自分であることでしょう。
そしてその今なっているべき姿を徹底的にビジュアライゼーションすることでそこをコンフォートゾーンにしてしまうのです。
今なっているべき姿がコンフォートゾーンにさえなってしまえば、現状の自分に大きな不満が生じ〝モチベーション〟が誕生するのです。
モチベーションが上がれば、おのずと今取り組む練習の質は格段に向上していきます。

自己肯定感を徹底的に上げよ!

そしてもう1つ。
自己肯定感を徹底的に上げることが大事です。
この自己肯定感とパフォーマンスは正比例の関係にあると言われています。
ですから、自己肯定感の低い状態で最先端の練習を行ったとしても練習の質は上がらず得られるものが少なくなってしまうのです。
逆に自己肯定感が高ければ、今までやってきた練習であろうが基礎練習であろうが多くの収穫のある練習にすることが出来ます。
この様に練習の質を高くする上で自己肯定感は非常に重要なのです。
では、この自己肯定感を上げていくためにはどうすればよいかというと「セルフトークを変える」という作業が必要になってきます。
出来るだけポジティブで肯定的なセルフトークのみを使うようにするのです。
セルフトークは次第にそれが積み重なっていって、「信念」となり、その信念に見合った自己肯定感が形成されていきます。
ですから普段の自分が使っている〝言葉〟を徹底して変えていくことが大事なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
練習の質を高めるためにどのように考え、マインセットをしておくべきかお分かり頂けましたでしょうか。
今回のブログの内容で、時間を「過去→現在→未来」の順に流れるものとご理解して頂きましたが、これはつまるところ未来が「因」であり、現在が「果」ということです。
ということは未来における目標が大きければ大きいほど、その結果として現在の練習は質が高まるということなのです。
県ベスト16が目標ならベスト16の練習の質になるし、全国制覇が目標なら現在の練習の質が全国制覇するにしかるべきものになるということ。
そしてそれをいかに高い自己肯定感で取り組むかということなのです。
ですから、ぜひとも新しいマインドセットを行った上でより大きな目標から逆算した質の高い練習を行うようにして下さい。
きっと、今までと見違えるほど練習の密度が濃く、得られるものの多い時間へと変貌することでしょう!

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