2020年06月04日
緊急事態宣言解除後の練習で気を付けてほしいこと
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もちろんスポーツ界もプロ野球を皮切りに多くのスポーツが再開されていきます。
6月に入って皆さんも「次は私たちも!」と意気揚々とされていらっしゃることと思いますが、久々にスポーツ活動に取り組むにあたりぜひとも気を付けてもらいたいことをお話ししておこうと思います。
目次
しっかりと押さえておいてほしい3つのポイント
2か月ぶりにスポーツを再開する上で、皆さんもあらゆることを予測して対策を講じた上で実施されるものと思いますが、以下にマインドコーチングの視点から見た〝注意点〟について詳しく解説をしていきます。
最初のうちは面白くなくても基礎練習から
この2か月間まともに練習が出来なかったこともあり、多くの方が早く練習をしたくてしょうがないのではないでしょうか。
世間では5月や6月に予定されていた大会を2~3か月ずらして行うようで、「早く取り戻さなくては」という焦りの気持ちもあるかもしれません。
しかし、2カ月もスキル練習やコンビネーションを合わせていないと、自分の頭の中にある動きのイメージと実際の体の動きの間にかなりのズレが生じています。
そんな状態で無理をすれば怪我をしてしまうのは言うまでもありませんね。
ですから最初のうちは基礎練習を徹底しましょう。
その際のコツは出来る限り愚直に抽象的な動きを繰り返すことです。
テニスで言えばスピンをかけるとかコーナーぎりぎりをつくといった具体的なスキル練習ではなく、〝下半身を使って打つ〟という基礎の基礎をやる感じです。
イメージの通りに基礎が出来るまでしっかりとやりこんで下さい。
間違っても最初に具体的なスキルに手を出さないで下さい。
イメージと体の動きにズレがあるうちに具体的なスキル練習をしてしまうとよりズレていってしまいます。
基礎がおろそかになっている体の動きのイメージをいったん脳に刷り込んでしまうとそこから修正するのが大変になってしまいます。
ですから最初の1週間から10日ほどはコツコツと基礎を徹底しましょう。
体調がすぐれない時は無理しない
次に、体調がすぐれない時は無理せず休みましょう。
日本のアスリートは頑張り屋さんが多いです。
ちょっとくらいのきつさなら無理して練習してしまう方がかなりいるのではないでしょうか。
部の中における自分の役割というものもあり、なかなか簡単には休めないというのもあるのかもしれません。
でも、新型コロナウイルスと思わしき症状がでたら、勇気をもって休むようにしましょう。
特に大会が近づいているのならなおさら。
チーム全員で感染して出れなくなってしまったでは悔やむに悔やみきれません
自分のために練習を休むのではなく、みんなのために休むようにして下さい。
それに、焦らなくてもあなたなら必ずすぐに取り戻せますから。
コンディショニングを実践しよう
そしてもう1つ。
これを機にコンディショニングを実践しましょう。
新型コロナウイルスのワクチンが開発されるまでは、私たち一人一人が常に免疫力が高い状態を保って生活していかねばなりません。
そのためには、練習後のケアや食生活、睡眠、エチケットなどあらゆる面を改善していく必要があるはずです。
これまで新型コロナウイルスという脅威にさらされることのなかった私たちは、常に免疫を高く保つための知識などさほど持ち得ていないでしょう。
でも、もうそうもいっていられない状況ですね。
我々一人一人が情報を収集し、積極的に学んでいく必要があるのです。
そして、それを実践していくことにこそ意味があります。
スポーツ選手は体が強いから全然平気!という甘い考えは持たずに、〝どうすればワクチンが開発されるまで高い免疫力を保ち続けられるのか〟という視点を持った上で、日々知識を獲得するとともにコンディショニングを実践していってほしいと思います。
まとめ
3つのポイントについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルスは、もうあと1~2年たってワクチンが開発されてしまえば単なる風邪に扱われてしまうくらいのウイルスです。
しかし、ワクチンがない現在においては人類にとって大きな脅威です。
今回このような新型コロナウイルスによってスポーツが出来なくなったことで、多くのアスリートが当たり前を見直すきっかけになったのではないかと思います。
この2カ月で実際に社会の様式は変わりましたし、スポーツもまた変化を遂げようとしています。
是非、焦らずに変わりゆく形の中で思考をしながら行動していくようにしましょう。