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2020年05月28日

なぜ中学生アスリートにマインドコーチングが有効なのか!?

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マインドコーチングを取り入れるアスリートは日本でも確実に増えてきているのですが、実は中学生のアスリートには特に大きな効果を発揮することが期待できることをご存じでしょうか。

そこで今回は競技スポーツに熱心に取り組む中学生アスリートに対してマインドコーチングがどのような効果をもたらすのかについて解説していきたいと思います。

目次

中学生アスリートにマインドコーチングが効果的な理由

学校の部活や地域スポーツクラブで競技スポーツを行う上で、中学生には中学生ならではの問題や悩み事があります。
その部分にフォーカスを当て、マインドコーチングが効果的である理由について以下に述べていきます。

選手の自己肯定感を上げるから

まず一つ目ですがマインドコーチングは「選手の自己肯定感を上げるから」という理由が挙げられます。
これはどういうことか説明しましょう。
中学生というのは〝自我〟というものを意識する年頃で、社会や学校、部の中での立ち位置や序列を気にし始めます。
そしてそのような複雑な心理の中で競技スポーツという実力社会に身を投じるわけですが、中学生のスポーツの世界にも3年生のレギュラー組をトップにしたヒエラルキーが存在し、ほとんどの選手はレギュラー組をサポートする方向に回らされます。
このような図式は非レギュラー組や下級生のマインドに「自分にはたいした選手ではない」「自分たちは従うべき存在だ」という奴隷マインドを形成していきます。
つまり、レギュラー組以外はなかなか自己肯定感が上がらないのです。
これに対してマインドコーチングはどういうことを行うのかというと、チーム全体の自己肯定感を上げる対策を行います。
いくつか方法はありますが、1番簡単な方法は、ポジティブセルフトークの徹底です。
ポジティブなセルフトークの継続はマインドにポジティブな信念を形成し、自己肯定感を高めます。
ですから、部全員のセルフトークをマネジメントしていくのです。
レギュラー組、非レギュラー組にかかわらず、自分にも仲間にもポジティブな会話を行き渡らせることで部全体として自己肯定感が上がっていくように働きかけていくのです。
自己肯定感とパフォーマンスは比例関係にありますから、ここさえ上がってしまえば非レギュラー組も十分レギュラーを奪取することが可能になっていきます。

ネガティブな経験を払拭できるようになる

2つ目として「ネガティブな経験を払拭できるようになる」ということが挙げられます。
要は〝苦手意識をつくらない〟ということです。
中学生にもなると骨格がしっかりとして筋肉もついてくるので技術的に色んなことが出来るようになってきます。
その反面、難しいことに挑戦し始めるわけですから失敗することもたくさん出てきます。
人間ですから失敗はして当然なことなのですが、この時期の選手というのはどうしても失敗を強く気にしてしまう傾向があります。
そしてそれによって出来上がった苦手意識が大事な試合の場面で足を引っ張ることになってしまいやすいのです。
ですから苦手意識を作らないためのケアはとても重要です。
マインドコーチングではそのためにどのようなことを行うのかというと、「時間は過去から未来に向かって流れるのではなく、未来から過去に向かって流れるものである」と捉え直してもらっています。
これは分析哲学の世界の考え方です。
分析哲学では、過去はより過去へと過ぎ去っていくので現在や未来に一切影響を与えないと考えられています。
中学生のアスリートにとって意識すべきなのは過去ではなく目標のある未来。
時間の捉え方が真逆になってしまえば、どんなネガティブな経験をしたことがあったとしても苦手意識となって現在や未来を苦しめることはなくなります。
未来だけを見据えて練習に取り組めるようになるのです。

1番成長できる時に最大限の飛躍を可能にするから

3つ目に「1番成長できる時に最大限の飛躍を可能にするから」というのが挙げられます。
中学生の時期というのはゴールデンエイジといってアスリート人生の中でも最も伸びる時期に当たります。
ですから、この時期に高いモチベーションをもって競技スポーツに打ち込むことが出来れば圧倒的な飛躍をすることが可能になります。
しかしながら近年の中学生はなかなかそれが出来ません。
それはなぜかというと、目標を現実的に設定する傾向があるからです。
実は、脳科学の視点から言うと、科学的に正しい目標設定の仕方というのは〝現状をはるかに大きく超えたところ〟に設定すべきなのす。
なぜならば、手の届きやすい現実的な目標は、それを何としてでも達成するために脳がエネルギーを出してくれないからです。
反対に、目標が大きければ大きいほど脳は今のままでは目標は達成できないと判断し、多くのエネルギーを出してくれます。
つまりは高いモチベーションを生み出すということです。
ということで、マインドコーチングではチームに対して正しい方法で目標の設定をしてもらうことでそこへ向かう莫大な量のエネルギーを脳に生み出します。
そうすることが選手たちの練習に対する積極性に繋がり、圧倒的な飛躍を可能にさせるのです。

まとめ

このように中学生の時期というのは非常に大きな可能性が秘められているのです。
しかし、実際には才能を開花できる選手はごく一部で、多くの選手が中学でスポーツを辞めてしまっていますよね。
非常にもったいないです。
思春期で心の持ちようが不安定なこのような時期だからこそ、マインドコーチングで選手各々の自己肯定感を高め、科学的な根拠を基にしたチーム作りをすることは選手にとって非常に効果的であると言えるのです。

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