2020年05月14日
なぜトップアスリートほどマインドコーチングを選択するのか
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とかく、結果を出し続けなければならないトップアスリートほどマインドコーチングを取り入れる傾向は高くなっています。
これまでスポーツといえば「根性論」こそが日本のスポーツ選手にとってのバイブルでした。
しかし、根性論がすでに時代錯誤になりつつあることは選手だけでなく指導者にも明白であり、あなた自身も現にそう思われているのではないかと思います。
そこで、今回はトップアスリートがマインドコーチングを取り入れ始めている理由を解説していきたいと思います。
目次
- ○ トップアスリートがマインドコーチングを取り入れる理由
- ・心はどんなに鍛えようとも鍛えられないから
- ・マインドコーチングは再現性が担保されているから
- ・本当に欲しいのはアドバイスではなくヒントだから
- ○ マインドコーチングが持つ実績
- ・世界最強の軍事組織米軍も導入している
- ・名だたる組織がマインドコーチングを導入している
- ○ まとめ
トップアスリートがマインドコーチングを取り入れる理由
どのような世界でもそうですが、今まで常識とされていたところに全く違う考えを取り入れるという行為はなかなか勇気がいるものです。
しかし、トップアスリートほどの選手が意を決してまで真新しいマインドコーチングを自らのアスリート人生に取り入れるということは、これまでのやり方がすでに限界に来ているということの証拠でもあります。
そんなトップアスリートがマインドコーチングを選択する3つの理由について詳しく述べていきましょう。
心はどんなに鍛えようとも鍛えられないから
まず一つ目ですが、トップアスリートは心は鍛えることなどできないということを体感的にわかっているからです。
日本のスポーツ界で主流の根性論は、試練に耐えて乗り越えていくことで心が鍛えられるという考え方が根本にあるのであらゆる形で選手に逆境を経験させようとしますよね。
しかし、そのやり方は万人に当てはまるものではないということをわかっているのです。
現に海外に根性論なんてものはないにもかかわらず、心を常にポジティブにコントロールできる選手がたくさんいます。
もし根性論で心が鍛えられるなら、きっと海外の選手のほうが日本を見習って取り入れることでしょう。
でも、どの国の選手もそんなことをしているでしょうか。
しないですよね。
それは、やはり根性論が心をどうにかするわけではないからです。
一方、マインドコーチングは〝心を鍛える〟という発想が全くありません。
心とはあくまで「情報処理」をする場所であると捉えます。
そして情報処理をする場所である以上は、情報処理をする上での基準(プログラミング)があります。
マインドコーチングとはこのプログラミングの部分を調整することによって、情報処理の仕方を変え理想とするアウトプットを導き出していく作業であると言えます。
マインドコーチングは再現性が担保されているから
マインドコーチングが選ばれる2つ目の理由として「再現性が担保されている」というものがあります。
実はマインドコーチングのベースとなるものは〝科学〟なんです。
マインドコーチングは、認知心理学や機能脳科学などの最新の研究が反映されており、科学的な根拠に裏付けられています。
そして科学はその学問の性質上、〝再現性〟が伴うことが前提となっています。
つまり、マインドコーチングによってマインドの仕組みを知り、意図的にそれを使っていくことによって成功も失敗も再現することが可能であるということなのです。
もちろん失敗を再現したいという選手はまずいないでしょうから再現すべきは成功ということになるのですが、きちんとマインドの仕組みを理解したうえでマインドコーチングを正確に用いさえすれば、老若男女問わず誰であっても結果が残せるということになります。
この様に、年齢や性別にかかわらず再現性が担保されているからというのがマインドコーチングを2つ目の理由なのです。
本当に欲しいのはアドバイスではなくヒントだから
3つ目ですが、トップアスリートは実はアドバイスを求めているというよりもヒントを求めているというのが挙げられます。
ティーチングよりコーチングをされたいということです。
これはどういうことかというと、例えば何かうまくいかなくなった時に指導者にアドバイスを求めれば、指導者はその道のプロですから明確で具体的なアドバイスを行ってくれます。
しかし、アドバイスをもらうということは取り組みやすい反面、選択肢がその1択しかないということでもあります。
それに対し、コーチングはアドバイスは一切行わずにその状況を客観的に俯瞰してみられる視点の高さを与えることをします。
つまり、自分で解決できるようにマインドを導いてあげるのです。
視点が上がり解決のための選択肢が複数見えるようになってさえしまえば、人間である以上はおのずと最適の解を選択できるのです。
この様に、トップアスリートは自分の未来の可能性に複数の可能性を見出すためにマインドコーチングを取り入れ始めているのです。
マインドコーチングが持つ実績
マインドコーチングというものの歴史はそれほど深いものではないのですが、これまでに圧倒的な実績を残しています。
ビジネスや教育、福祉など分野の垣根を越えて取り入れられているのもこの実績があるからこそです。
次に、マインドコーチングとはどれほど実績を持つのかを述べていきたいと思います。
世界最強の軍事組織米軍も導入している
実は、世界最強と謳われる軍事組織・米軍もマインドコーチングを導入しています。
なかでも戦争の最前線へ赴き弾丸が飛び交う中で重要な任務を遂行するネイビーシールズやグリーンベレーは兵士に選抜されるまでの育成期間の間に徹底して学ばされ、いかなる状況においてもマインドを自在にコントロールして最高のパフォーマンスを発揮できるようにしています。
スポーツのシーンでプレッシャーがかかった場面や、それによって不安や緊張で押しつぶされそうになる時というのは誰しもが経験したことがあるでしょうが、生きるか死ぬかという戦場ではその比が尋常ではないくらい大きいということは想像に難くないでしょう。
それでも平然と任務を遂行して生きて戻ってくるのですから、如何にマインドコーチングが兵士のパフォーマンスを引き上げているのかがよくわかります。
名だたる組織がマインドコーチングを導入している
そもそも、マインドを扱うコーチングの第一人者はルー・タイスという人物です。
ルー・タイスは自己啓発界の世界的権威であり、コーチングの創始者です。
彼が確立したコーチングはアメリカのトップ大企業であるフォーチュン500うち、実に60パーセント以上に導入されており、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察等にも導入されています。
また、北アイルランドの紛争の解決や、南アフリカ共和国のアパルトヘイトの撲滅など歴史的な実績も多数残しています。
スポーツでいえば、米国競泳チームがマインドコーチングを導入して金メダル量産したことは有名な話であり、中でも競泳界の大スターマイケルフェルプスは北京オリンピックで金メダル8個、オリンピック通算23個もの金メダルを獲得しました。
このように、あらゆる組織がルー・タイスの流れをくんだコーチングを導入し、圧倒的な結果を出しているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トップアスリートがなぜマインドコーチングを取り入れ始めているのかがご納得頂けたのではないかと思います。
とはいえ、日本のスポーツ界ではまだまだ根性論が主流であり、マインドコーチングは思うほど普及していません。
あなた自身の本来のパフォーマンスを開花させ、なおかつスポーツ界をより発展させるためにもマインドコーチングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ぜひご自身の意思で未来の可能性を掴み取りに来て頂きたいと思います。