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2020年05月09日

パフォーマンスを劇的に上げたければ上手い選手のプレーだけを見よ

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アスリートの皆さんは自分のスキルやテクニックを向上させるために、本を読んだり、DVDを観たり、試合を観戦しに行くなどして試行錯誤をされていることと思います。
今回はそんな皆さんに、効率よく自身のパフォーマンスを上げていくための科学的根拠にもとづいた取り組み方をお伝えしていきたいと思います。

目次

ビジュアライゼーションを用いて一流選手の動きをコピーペーストする

当たり前のことですが、難易度の高いスキルを獲得したり一流のテクニックを身に着けることはそう簡単なことではないですし、とても時間がかかりますよね。
しかし、比較的早くそれを獲得する方法があるんです。
それは、何を隠そう「ビジュアライゼーション(科学的なイメージトレーニング法)」のことなんですが、このビジュアライゼーションを上手く使うことで一流の選手の動きを自分自身にコピーペーストすることができるのです。
ということで、パフォーマンスを劇的に上げるためのビジュアライゼーションの特殊な使い方を順を追って解説していきたいと思います。

まずは深い変性意識状態に入ろう

ビジュアライゼーションによって一流選手の動きを自分にコピーペーストする上で、まず最初に行ってほしいことは「なるべく深い変性意識状態に入る」ことです。
変性意識というのは物理空間よりも情報空間に強い臨場感を感じている状態のことを言います。
たとえば、椅子に座っている時にお尻に意識を持っていくと椅子の座面の感触がわかりますよね。この状態はどちらかというと物理空間に強い臨場感を感じている状態です。
しかし、その椅子に座っている人が「今日は何定食を頼もうかな」と考えると、お尻の感触は薄れてイメージの世界の方に臨場感が移行しますよね。
このように変性意識に深く入るとは、物理空間における臨場感が限りなく少なくなってイメージの世界に深く入り込んでいる状態のことをいうのです。
ちなみに、なぜ変性意識に深く入る必要があるのかというと、変性意識が深ければ深いほど、脳を書き換えすい状態にすることができるからです。

変性意識を深めるためにはリラックスが重要

変性意識状態に深く入っておく理由はご理解頂けたかと思いますが、その方法もお伝えしておきましょう。
深い変性意識状態になるためには、自らの身体を〝徹底的にリラックスさせる〟ことが重要になります。
実は全身をゆるゆるに緩め、深い副交感神経優位の状態を作れば作るほど、物理空間の臨場感は薄れて深い変性意識状態に入っていけるのです。
ですから、10~20分くらいかけてゆっくりと呼吸しながら全身の筋肉の力を脱力していって下さい。
息を吸う時におなかが凹み、息を吐く時におなかが緩む〝逆腹式呼吸〟を行うとかなり深い変性意識状態へと入っていくことができます。

一流のスキルとテクニックを自らの神経系に焼き付ける

変性意識状態に深く入ったなら、次にやるべきことはビジュアライゼーションです。
ビジュアライゼーションとは、単なるイメージトレーニングではなく、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を用いて行う脳内の自己イメージ書き換えメソッドです。
これを行うに当たって重要なのは、一流の選手の映像を用いることです。
なぜなら、その選手の動きをそのまま自分の神経系に焼き付けるわけですから、上手くない選手の映像を見てもしょうがありません。
ですから、一流の選手のプレーが映ったDVDやYouTubeの動画を用いるようにしましょう。

あたかもそれが自分であるかのように五感を使って脳内再生する

実際に映像を流したら、それをただ客観的に眺めていても意味がありません。
その選手の視点とあなたの視点を同化させて下さい。
そして、その視点から見えるであろう光景を見てほしいのです。
同じようにその時に聞こえるであろう音を聞き、香っているであろう会場の香りを匂い、感じるであろう感覚を感じてほしいのです。(※ボールの感触だったり、筋肉が収縮するときの感触などです。)
最初のうちは難しすぎて上手くできないかもしれません。
しかし、そんな時はスロー再生してしっかりと見直せばいいのです。
できるだけその選手の動きに自分を同化させ、そのまま忠実にその動きを感じるようにしてみて下さい。
これを行っている間、私たちの脳内ではミラーニューロンが発火し、徐々にその動きが脳内に焼き付けられていきます。

羽入結弦選手もやっていたビジュアライゼーション

あの羽入結弦選手も実は同じようにビジュアライゼーションを行っているのをご存知でしょうか。
羽入選手は、チームメイトのハビエル・フェルナンデス選手が4回転を跳ぶ際は、あえて動きを止めてその4回転ジャンプを見入ていたそうです。
そして、Macbook Airにインストールされた骨格標本で筋肉や腱、間接の動きを参照にしながら4回転ジャンプの際に使う体の使い方をイメージし直すのだそうです。
このように、一流の選手であってさえ、さらに高みを求めてビジュアライゼーションを行っているのです。

まとめ

ということで、ビジュアライゼーションを用いた一流の選手の動きを自分の神経系にコピーペーストする方法をご紹介してきました。
できることなら毎日行い、そのイメージをもとにして物理練習を行うようにしてみて下さい。
イメージがちゃんと作られてさえいれば、物理身体は嫌でもそのように変化していきます。
逆に決してやらないでほしいのは、自分プレーを何度も何度も繰り返し映像で観ること。
確認をしたい気持ちはわかりますが、これをやっている以上は今までの自分から一向に抜け出せません。
できることなら、基礎のしっかりとできている選手、圧倒的に上手な選手の映像を用いるようにし、短期間でライバルに差をつけてしまいましょう!

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