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2020年04月21日

試合中に仲間に指示を出す時は◯◯を使ってはいけない

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皆さんは試合中に絶えず声を掛け合ってコミュニケーションをとり、プレーを円滑に実行されていることでしょう。
コートやフィールド上で仲間に対して指示を出すのはチームとして戦う上で当たり前のことですし、指示出し(声かけ)がなくては複数人の選手の意思を統率する事が出来ません。
そんな指示出しですが、是非とも気をつけてもらいたい事があります。
戦略を遂行するため、勝つために出している指示であっても、あるポイントを押さえずに指示を出してしまうことでマイナスに働いてしまう恐れがあるからです。
という事で、今回は指示出しの際に使ってはいけないあることについて解説していきたいと思います。

目次

指示出しの際に注意すべきこと

皆さんは指示出しの際に使ってはいけないものって何だと思いますか?
アイコンタクトでしょうか?
細かく言いすぎることでしょうか?
それともアバウトに言ってしまうことでしょうか?
正解は、この中のどれでもありません。
でも、誰しもがついつい使ってしまうものです。
以下にその答えとなぜ使ってはいけないのかの理由について解説していきます。

指示出しの際は〝否定形〟を使わない

指示出しの際に注意してもらいたいことは〝否定形で指示を出す〟ということです。
否定形で指示を出すというのは、
「相手の挑発に乗るな!」
「なんとしてでもここは押されるな!」
「いつまでもクヨクヨすんな。」
みたいな言い方ですね。
「◯◯してはダメだ!」というニュアンスの言葉です。
多分、試合中にこういう言い方をしたり、されたことはあるのではないでしょうか。
この様な言い方がなぜ良くないのかというと、脳は否定語を否定として捉えられないからなんです。
例えば、私があなたに「ピンク色の豚をイメージしないで下さい。」と言ったとします。
でも、たぶんあなたは文を読みながらイメージしてしまいましたよね。
つまり、否定形の指示はそうなってはいけないのにそうなる方向の映像を仲間に見せてしまう事になるのです。

人間の脳はイメージを現実化させようと働く

人間の脳はイメージを現実化しようと働く習性があります。
自分が未来に大活躍している姿をイメージできる選手は実際にチームでレギュラーを獲得して大活躍しますし、それがイメージできない選手は補欠に甘んじてしまいます。
学校の勉強にしたって、自分が良い点数を取ってクラスで一目置かれている姿をイメージできる人は徹底して勉強に取り組んでそのような点数をとりますし、そうでない人は赤点すれすれの点数をとることになります。
このように、人は頭の中でどのようなイメージを描くかによって物理空間におけるパフォーマンスが決まってしまうのです。
ということは、否定形で指示を出せば出すほどやっててはいけないことを選手にイメージさせてしまい、余計に選手をその方向へと導いてしまいやすくなるのです。

指示を出す際は誘導したい方向の言葉を使う

では、どのようにすればよいでしょうか。
実は、指示を出す際は誘導したい方向の言葉を使うようにすればいいのです。
これはどういうことかというと、
「挑発に乗るな」ではなく「冷静になれ!」
「押されるな」ではなく「押し返すぞ!」
「落ち込むな」ではなく「気合い入れてくぞ!」
という感じですね。
もっていきたい方向の映像を選手にイメージさせるようにすることで、意図通りにそちらに向かって選手がパフォーマンスを発揮出来るようになるのです。
ですから、指示を出す際は決して否定形で言葉を発するのではなく、誘導したい方向の言葉を使うようにしてみて下さい!

まとめ

いかがでしたか。
「そういえば否定形でよく指示を出しているな。」と思われたのではないでしょうか。
そして、そういう時ほど上手くいかなかった思いがあるのではないでしょうか。
否定形での指示は咄嗟な時ほどついつい出てしまいやすいものです。
ですから、日常のあらゆる場面において誘導したい方向の言葉を発する意識づけをしてみて下さい。
言葉の使い方が変わるだけで選手のパフォーマンスは大きく変わりますから!

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