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2020年04月19日

熱血スポ根をコーチングで解説するとこういうことです

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スポーツをされている方なら昭和のスポーツの代名詞とも言える「熱血スポ根」という言葉をご存知でしょう。

昭和中頃のアタックNo.1や巨人の星など、バチバチのスポーツ根性論が組み込まれたアニメによって子供たちだけでなく大人の思想にも深く影響を与えた価値観ですね。

そんなスポーツ根性論もそもそもは戦前からの軍事教育の名残を残すものですが、長い間日本のスポーツにおける常識とされていました。

監督は絶対

徹底して規律を重んじる

どんなに苦しくても我慢

自分を犠牲にしてでもチームを生かす

強くなるためには圧倒的な努力が必要

逆境こそが人を育てる

まあ、今でもこの様な価値観を大事に組織作りをしているチームもありますが、コーチングを学ばれている方なら、科学的根拠のない非効率的なものも混ざっているのがお分かり頂けるかと思います。

そこで、今回は根性論って実際のところどうなの!?というところをお伝えしていければと思います。

まず、根性という言葉の意味を明確にしておきましょう。

根性とは、辞典によると

「苦しさに耐えて成し遂げようとする強い精神力」

とあります。

つまり、苦しさが伴うんですね。

これはコーチングの視点からみてどう解釈するのかというと、

〝頑張ってずっとコンフォートゾーンの外側に出続けている状態〟

といった感じでしょうか。

コンフォートゾーンから出ているので辛く苦しく、心理的にもしんどいのにもかかわらず、一生懸命その場に踏みとどまっている状態と言えます。

諦めずにそこで踏ん張り続けることが出来ると、いずれそこはコンフォートゾーンとなります。

スポ根は、そうやって耐えに耐えることで時間をかけてコンフォートゾーンへ持っていくという、大変な覚悟のいる作業なんですね。

スポ根の指導者の方は、きっと自らがそういうやり方で成功を勝ち取ってきているので、どうしても指導の際に選手に対して規律や努力、我慢、逆境を経験させるといったことを大事なことだと思ってしまっているのかもしれません。

しかし、コーチングではこの様なことはまずやりませんね。

なぜかというと非効率的だからです。

コンフォートゾーンの外に出す行為は、そこに居続けないといけない行為なのでhave to(〜しなければいけない)の心理が働きます。

過去に何度もblog上でお伝えしていますが、have toとwant to(〜したい)の心理では両者の間に750倍もの生産性の差が生じることが分かっています。

もちろん、have toの方が生産性は低いです。

ですから、努力や忍耐にどっぷり浸けるなんて事はコーチングはしないです。

では、コーチングではどの様にするのかというと、ビジュアライゼーョンによって〝先に〟コンフォートゾーンの位置を変えてしまうことをします。

そうすると、努力も忍耐も一切せずに、「もっとこうなりたい!こうしたい!」というwant toの気持ちで750倍高い生産性を持って結果を出していくことができるのです。

昔はコーチングが無かったが故に、根性がある選手やチームが最後は栄誉を勝ち取ることができたのでしょう。

しかし、時代は変わり、21世紀はマインドが科学的に解明される様になってきました。

世界のトップアスリートやナショナルチームがこぞってコーチングを導入している時代なのです。

さて、これからの日本の指導者は、根性論でのスポーツを続けていくのでしょうか。

それとも科学的エビデンスに基づいた指導に変えていくのでしょうか。

是非、日本のスポーツ界にもコーチングによって効果的に選手が飛躍していく文化が形成されていければ良いなと思う次第です。

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