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2021年07月26日

メンタルトレーニング、コーチングで間違われやすい4つのこと

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スポーツ選手やアスリートで「マインド」について学び始めている方が少しずつ増えてきていますが、実はもう古くなってしまった理論や、破綻してしまった理論、そして日本特有の〝根性論〟のエッセンスを受けたマインドの考え方というものが未だに世の中に流布されています。
そこで今回は間違って知れ渡っているマインドの使い方の中でも特筆すべき4つをご紹介したいと思います。

目次

日本のスポーツ界に未だに常識になっている4つのこと

最近はオリンピックが始まったこともあり、多くの元スポーツアスリートがテレビでゲストとして解説をしていますよね。
そしてその際にマインドの使い方について語ることが多くあると思います。
その様な方がマインドコーチングを学んでいたわけではありませんし、ご自身の経験則から語られている場合が多いのですが、聞いている方からすれば過去に結果を出した選手や指導者の言葉というのは権威がのっかっていますから言っていることが科学的にあっていようが間違っていようが本当のことのように聞こえてしまうわけです。
実際に成功された方の言葉ですからあっていることも確かに多いのですが、聞いていて全く事実無根の発言もよく出てきます。
ですので、間違ってスポーツ界に流布されている以下の4つの定説をしっかりと認識し直して頂ければと思います。

➀過去は大事である!?

よく、過去は大事だという方がいますが過去は大事ではありません。
なぜなら時間は未来から過去へと流れていっているから。
過去の結果が現在や未来なのではなく、未来にどういう目標を立てるかで〝現在の行動〟や〝過去の解釈〟が決まるので過去は全く重要ではないのです。
あまり過去に固執してしまうと、過去以上の現在や未来を切り開いていけなくなりますので過去に縛られない方が得策です。
ですから、「あの時の挫折した経験が今のふがいない自分を形成したんです。」というような言い方をする人がいたりしますが、そうではないですからね。
これは、正しくは今がふがいないからあの時の経験を挫折だと捉えてしまっているだけです。
もし未来に大成功していれば、過去の挫折は挫折ではなく〝気づきを得たとても良い経験〟という解釈に様変わります。
この様に、過去は現在や未来になんら関係ないものであり、逆に未来次第で解釈がガラッと変わるものなんです。
大事なのは未来。そして未来から逆算した現在をどう生きるかですからね!

②目標設定は実現可能なものがいい!?

そして2つ目に「目標設定は実現可能なものがいい」というもの。
これもですね、認知科学の観点からすればアウトです。
何故かというと、目標が小さいと目標から逆算した“今なっているべき姿”と実際の自分との間にギャップができないから。
すなわち認知的不協和が起きずモチベーションが生まれないからです。
ですから、目標は現状の外側(めちゃめちゃでっかい目標)の方が良いんです。
現実味のある目標は一見簡単に叶いそうですが脳からほとんどやる気という名のエネルギーが出ない分、なかなか前に進むjことが出来ません。
ですから身の丈思考で目標は設定しないで下さい。
自分をちっちゃく見積もらないで下さい!
あなたは出来る人間なんですから!

③ゴール達成している姿をイメトレせよ!!?

そしてですね、3つ目としてイメージトレーニング(ビジュアライゼーション)についてなんですが、「目標を達成している姿をイメージトレーニングせよ!」という方がいます。
これもですね、ちょっと間違いなんです。
何でかというと、先ほども言ったように目標は現状の外側に設定するのが基本なので、本来の目標というのはかなりぼんやりとしているはずなんですよ。
心から望む目標だけどぼんやりとした目標。
現状の外過ぎて鮮明(クリア)にはイメージ出来ないんです。
ですから、もし目標をイメージトレーニング出来てしまったら、それは現状の内側(現実的な目標)ということなんです。
ですので目標をイメージトレーニングすべきではありません。
イメージトレーニングすべきは〝今なっているべき姿〟の部分。ここです。
この今なっているべき姿のことをコーチング用語でエンドステートというのですが、イメージトレーニングすべきはエンドステートと覚えておいて下さい。

④自身を持つことが大事である!?

そして最後にですね、「自信が大事!」というもの。
実はですね、自信は正直あっても無くても良いです。
なぜなら、自信は過去を基準として持てるものだから。
(経験によってつくものだからです。)
でもですね、もしこの自信がすごく大事なんだったら過去に1回も勝ったことのない選手は永遠に1回勝てるという自信を持てないことになりますよね。
むしろ大事なのは「確信」なんです。
確信は言うならば〝根拠のない自信〟という感じでしょうか。
「今ま出来たことがないけど自分には出来るぜ!」
というこの確信の方が大事なんです。
そしてですね、この確信のことをエフィカシーと言います。
ですから、大事なのは根拠のある自信の方ではなく確信の方なんです。

まとめ

ということで今日は4つほど簡単に解説してみました。
上記の解説を読んで「まさか!?」と思われた方も多いと思います。
しかし、どれもすでに科学的に解明されています。
いままで日本のスポーツ界の当たり前だったものが当たり前ではなくなっているんですね。
今日解説した部分はどれも大事なポイントであるとともに、ここを間違っているゆえになかなか成長しないというコーチング業界のあるあるでもあるので、是非気をつけてもらえればと思います!

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