2021年07月14日
優秀な指導者はちょっと〇〇
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表題をみて〇〇って何だと思いました?
実はですね、〇〇とは「冷たい」なんです。
「まさか」って思いますよね。
でもそのまさかなんですよ。
もちろん、四六時中選手に冷たくせよというわけではなくて、ある状態を維持するために冷たい一面をもっておく必要があるという意味なんです。
ということで、なぜ冷たくある必要があるのかについて解説をしていきたいと思います!
目次
リーダーにはなぜ「冷たさ」が必要なのか!?
そもそもチームとして練習をしている以上、メンバーの間には〝ラポール〟という友好関係が成立しています。
そして、そのラポール空間のリーダーである指導者やキャプテンは、ハイパーラポールというみんなから求心的な信頼を得るポジションにいます。
このハイパーラポールを築いている人間の特権は、その人の影響がチームにとって強く及ぼせること。
だからこそリーダーは圧倒的にエフィカシーのもとにメンバーを引っ張り上げていく必要があるのですが、そのための一つのメソッドとして「冷たさ」はとても重要なのです。
そこで下記になぜ「冷たさ」が必要なのかについて解説をしていきたいと思います。
ネガティブな臨場感に引っ張られないために
誤解なきよう最初に解説しておきますが、四六時中メンバーに対して冷たく接せよというわけではありません。
やや冷たくするのはメンバーがリーダー対して悩み事を相談しに来た時、上手くいかなくて自己イメージを下げている時です。
もう少し明確に言うならば、「過去の話をし始めた時」「エフィカシーが下がっている時」です。
メンバーがこういう状態のときは、それに付き合ってはいけません。
「ふーん、そう。」
くらいでいい。
こういうとメンバーに対して親身になってやらないとんでもないリーダーじゃないかと思われることでしょう。
そう思ってもらっても構いません。
でもですね、それをしちゃダメなんですよ。
何でかというと、ハイパーラポールを築いている人間がネガティブな方向に引っ張られたらアウトなんです。
メンバーがリーダーにに過去の悩み事を話すとき、上手くいかないと相談する時って、頭の中でもの凄くネガティブなイメージを持ってやってきているはずです。
リーダーはそういう臨場感に引っ張られたらだめなんですよ。
優しいリーダーや仲間思いなリーダーほど、メンバーの相談を親身に聞いてあげて、気が付いたら身も心もどっと疲れ果ててしまっていたということはよくあるんです。
これでは正直もちません。
どちらかと言えばエフィカシーが高いリーダー側に合わさせるようにすべきなんです。
だから、ネガティブな部分については「我関せず」という冷たいスタンスをとってほしいんですよ。
リーダーが興味があるのは選手の未来の姿
この様な対応をしていくとと、きっと相談しに来たメンバーからすれば「リーダーは自分に対して親身になってくれない。冷たい。」と思われることでしょう。そう映ります。
でもですね。これほど正しい対応策もないんですよ。
だって、そもそも時間は未来から過去へと向かって流れるんで、過去は現在や未来に何の関係もないんですからね。
ですから、「私ってこれが出来ないんです」「私ってしょせんこうなんです」と言ってこられても、
「それで? でも、それは過去の話でしょ。」
です。
それよりも未来の目標のためにこうしていこう!
こっちに興味を示すべきなんです。
この部分を選手が話すときは臨場感を高めて喜んで耳を傾けて会話します。
この様に、メンバーには「過去のどうのこうのは知らんけど、未来のお前は凄いに決まってるじゃん!だからそこにいつまでも囚われているなよ!」というスタンスで接する。
リーダーがそうメンバーに対して確信をすれは、その確信は必ずメンバーに伝わるのです。
(※ちゃんとハイパーラポールが構築できていればミラーニューロンで伝わるはずです。)
まとめ
ということでですね、リーダーたる指導者やキャプテンは過去の臨場感(ネガティブな相談ごと)に付き合わない様にして下さい。
リーダーがすべき選手の未来の姿を信じること。チームの未来の姿を信じることです。
ですからメンバーがその確信を下げに来たら、その瞬間は冷たいと思われようが「ふーん」で対応する。
そして、相手を自分の高いエフィカシーに引っ張り込んで返してあげるようにして下さい。
指導の一番の根っこは選手のエフィカシーを上げることですからね。
何としてでもこの選手のエフィカシーを上げてやるんだというつもりでいれば「冷たさ」を多少出すくらい全然難しくないですから!