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2021年06月28日

「おい、モチベーションが足らないんだよ!」は時代遅れ

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よく「お前ら、モチベーションが足りないんだよ!」と選手に叱咤されている指導者を見かけます。
真剣に目標に向かってチーム一丸で取り組んでいるのに、やる気のないプレーをされるとイラっとするんでしょうね。
その気持ちわかります。
そして上記の様な言葉が出てしまうのもよくわかります。
でもですね、ちょっと考えてみて下さい。
「監督、じゃあモチベーションってどうやれば上げられるんですか?僕やり方わからないんで根拠を示して具体的に教えて下さい。」
と言われたらどうしましょう?
「・・・・・・。」
切り返せないですよね。
そこで今回はモチベーションについて詳しく解説していきますね。

目次

モチベーションは上げようと思って上がるものではない!

「さては監督、モチベーションの上げ方知らないんじゃないんすか!?知らないのによく上げろ上げろって言いますよね。」
まあ、こんな風に言う選手はいないとは思いますが、モチベーションをどうやって上げるのかなんてちゃんと学んだ語っていないと思います。
「気合だ!」なんて言うわけにもいかないし、かといって答えられなかったら指導者の面目丸つぶれですよね。
ちなみにですね、言っておきますが「モチベーションを上げろ!」はもう時代遅れなんです。
これだけは先に言っておきます。
「え!?じゃあそうじゃない選手にはなんて言えばいいんだよ!」
とお思いでしょう。
安心して下さい。
人の心にやる気をともすにはどうすればよいかをちゃんとお伝えしていきます。

モチベーションはあることをした時の副作用

実はですね、モチベーションというのはあることをした際の〝副作用〟として起こるものなんですよ。
そのあるものとは何かというと、「目標設定」です。
自分のマインドに現状の外側(今までやってきたやり方では達成できないくらい)の大きな目標を設定することによって起こる副作用なんですよ。
現状の外側の大きな目標から逆算したら、自分はもうかなり凄いことが出来ていないといけないのに、今現在の自分は全くそうなっていない。
この、現状の自分の姿に対する〝不満〟こそがモチベーションなんです。
この不満のことをコーチング用語では〝認知的不協和〟といい、それによって「早く理想の姿にならなきゃ!」というエネルギーが湧きだすことをモチベーションというのです。
(※現状の自分に対する不満=認知的不協和=モチベーション)
このように「おい、もっとモチベーション上げろ!」は時代遅れなんですね。
「副作用出せ!」
と言っているようなもんです。無茶です。
指導者がやる気の落ちた選手をみつけたら、やってげるべきことは「目標設定」。
ここを一緒に見つめ直してあげる必要があるんです。

モチベーションが出なくなっている原因

そもそも選手にモチベーション(やる気)が出なくなっている原因は大きく2つです。
1つ目は、「目標が小さいために現状の自分に対する不満も小さくなっている」という理由。
2つ目は、「目標自体がやりたいことではない」という理由。
まず1から解説をしましょう。
現状の自分に対する不満の大きさがモチベーションなわけですから、目標はいついかなる時もなるべく大きいものをマインドに設定しておく必要があります。
選手が成長したりチームが勝ち進んで目標へと近づいていくたびに現状の自分に対する不満は解消されていくわけですから、ある程度モチベーションが無くなってきたところで目標自体を更に大きなものに更新する必要があります。
これをしないままだと段々と不満が薄れてモチベーションが無くなっていくというわけなのです。
そして2つ目ですが、そもそも人間というのはやりたくないことにやる気は出ません。
ですから、目標設定自体が間違っているのです。
自分が心から成し遂げたい目標を設定すればいやが応にもそうはなっていない現状の自分に不満が生まれてモチベーションが湧きあがってきます。

モチベーションを上げろ!ではなく○○せよ!

ということでですね、令和のスポーツはモチベーションの落ちている選手に対して
「モチベーションを上げろ!」
はやめて下さい。
みる人がみれば「あの指導者はマインドのこと全く分からずに指導してるよ。」と思われますよ。
これからはですね、
「よし、目標設定をしっかりと見直そう!」
と選手に寄り添ってあげて下さい。

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