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2020年05月03日

ビジュアライゼーションをすべきなのはゴールではなくエンドステート

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今日のblogの題名をみて、9割5分くらいの方が「????」となった事でしょう。
私も表題を書きながら、そう言えば昔料理本で「フォアグラをフランベしてソテーする」と書いてあるのをみて「????」となったのを思い出しました。
難しい横文字は少ないに越した事がないですね。
ただ、今回のお話はかなり重要な内容なんです。
ですから、しっかりと解説していきたいと思います。

目次

エンドステートをビジュアライゼーションするとは!?

最近スポーツ界で盛んに取り入れられるようになってきた「ビジュアライゼーション」をご存知でしょうか。
これは従来のイメージトレーニングと違った〝科学的な技法を用いたメンタルリハーサル〟のことです。
このビジュアライゼーションは人間の無意識の中にある「自己イメージ」を書き換える作用を持っているため多くのアスリートがこぞって取り入れ始めているのですが、どうやらちょっと間違った使い方が流行ってしまっているようです。
ビジュアライゼーションはゴール(目標)ではなくエンドステート(今なっているべき姿)に対して行わないとちゃんとした結果が出ません。
そこで、正しいビジュアライゼーションの仕方について解説していきたいと思います。

ビジュアライゼーションってなに!?

まず簡単にビジュアライゼーションをおさらいしておきましょう。
ビジュアライゼーションは、脳科学に基づいた自己イメージを書き換えるメンタルリハーサルのことです。
このビジュアライゼーションの特色は、
「Image×Vividness=Reality(イメージ×臨場感=現実)」
の方程式が応用されているところです。
簡単に言えば、「臨場感を強く伴ったものは現実化する」ということを表しているわけです。
例えば、酸っぱいレモンや梅干を実際に食べているかのようにイメージしてみて下さい。
そうすると、実際に食べているわけでもないのに口の中が唾液でいっぱいになってきますよね。
つまり臨場感を高く持てるものは〝現実〟となるのです。
アスリートの場合なら、今まで以上のハイパフォーマンスを発揮している自分を臨場感を伴ってイメージすることが出来れば、無意識はそのような自分こそが本当の自分だと判断し、実際にそうなっていくわけです。

エンドステートってなに!?

次にエンドステートの意味を解説しておきます。
エンドステートとは、ゴール(目標)から逆算した〝今なっているべき姿〟のことです。
例えば、ゴールが「全国制覇」だとすると、そこから逆算して今はもう既に「全国ベスト8」になっていなきゃならないのなら、その「全国ベスト8」がエンドステートになります。
もちろん、ゴールとエンドステートは相関的な関係性が成り立っていて、ゴールが「オリンピック金メダル」のように大きくなるにつれてエンドステートも「既に日本代表候補に選ばれている」のように変化していくんです。
表題に「ビジュアライゼーションすべきなのはゴールではなくエンドステート」とありますが、多くのアスリートがゴールの方をビジュアライゼーションしようとして結果が出ないことを嘆いています。
しかし、本当はこのエンドステートこそがアスリートがビジュアライゼーションすべきところなのです。

ゴールではなくエンドステートである理由

エンドステートにビジュアライゼーションを行う理由は単純で、本来はゴールをビジュアライゼーションしようとしても出来ないはずなんです。
ビジュアライゼーションは、五感を使ったイメージトレーニングです。
すなわち、その映像に〝臨場感〟を持たせる必要があるのです。(※この臨場感がないと無意識は書き変わりません)
しかし、これはゴールに対しては無理なんですよ。
なぜなら、コーチングにおけるゴール設定の条件は、「心から望むものであり、現状の外側に設定する」だからです。
現状の外側に設定するというのは、ゴールがドデカ過ぎてぼんやりとしているということ。
やんわりとしたイメージしか思い描けないけど心からそうなりたいというゴールのことです。
つまり、鮮明にゴールの臨場感を抱きようがないんです。
もし、ゴールに対してビジュアライゼーションを出来てしまっているのなら、それはもはや現状の外側のゴールではなくなっています。
それに対してエンドステートはバリバリ臨場感を持つことができます。
エンドステートはゴールから逆算した今なっているべき姿ですから、さほど現状の外側ではなく、五感をフルに使ってありありとイメージ出来るはずなんです。
ですからエンドステートに対して日々ビジュアライゼーションを行い、そちらの方に自己イメージを書き換えていって欲しいのです。

まとめ

どうでしょうか。
今までゴールに対してビジュアライゼーションをしていた方はハッとされたのではないでしょうか。
実は、今回このような内容のblogを書いたのは、アスリートの中に
「ビジュアライゼーションってやってもあんまり効果ないじゃないですか!」
という意見をいくつも頂いていたからです。
でもよくよく話を聞くと、ゴールの自分ををやんわりとビジュアライゼーションするものだと思っていたり、ビジュアライゼーションの際に五感を用いていない人がかなりいました。
これでは「ビジュアライゼーションなんて意味ない」と思うはずです。
でも、解説してきた通りビジュアライゼーションをすべきはエンドステートです。
エンドステートに対してしっかりと臨場感を持ってビジュアライゼーションをして行けば驚くくらいに自己イメージが書き換えられていきます。
ですから、このblogを読んで以降は正しいやり方で行ってもらえたらと思います!
是非、現状の外側のゴールから逆算した〝今なっているべき姿〟をありありと臨場感を伴ってビジュアライゼーションをしてみて下さい!

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