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2020年04月17日

指導をする上で気をつけたいゴーレム効果とは!?

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皆さんは〝ゴーレム効果〟というものをご存知でしょうか。

ゴーレムというのはギリシャ神話に出てくるゴーレムの事なんですが、いわゆる〝泥人形〟のことです。

実は、日本のスポーツ界ではこのゴーレム効果が起きてしまったであろう選手をよく見かける事があります。

もしかしたらあなたもゴーレム効果を体感したり、または選手をその様にさせてしまっている可能性もあります。

そこで、今回はゴーレム効果は何故いけないのか、そしてゴーレム効果は何をすることによって起こるのかを解説していきたいと思います。

では、まず最初にゴーレム効果の意味をお伝えしておきましょう。

ゴーレム効果とは、選手が泥人形の様に自分の意思を持たず、主人に言いなりの状態になってしまう事をいいます。

簡単に言うと、自分で考えられない選手ということです。

この様な選手は指示には忠実にキビキビ動けるけど、応用が効かなかったり想定外の状況で対応が出来ません。

だから指導者も何から何まで支持を与え続けなくてはならなくなります。

指導者が1から10まで仕切り倒して軍隊の様に従順に言われた事をやっているチームを見た経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

そんなとんでもない状態になってしまうゴーレム効果ですが、どうしてこの様になってしまうのかと言うと、

〝指導者が選手のエフィカシーを徹底的に下げてしまうから〟

らなんですね。

「おい、バカヤロウ!舐めてんのかお前は!」
「やる気ねーんなら帰れや!」
「出来ないんなら辞めちまえ!」
「お前が足引っ張るから上手くいかないんだろうが!」
「お前が全員に迷惑をかけてんのわかってんのか!?」
「勝手な事やってんじゃねーよ!」
「何べん言わせんだよ!いい加減にしろ!」

ごくたまにこの様な罵声を聞く事がありますよね。

この様な言葉は選手のエフィカシー(自己肯定感)をとことん下げてしまいます。

「ああ、やっぱり自分はダメな選手だ。」

というセルフトークを選手の脳内に作り、そしてそれが信念となり、やがて言われるがままの選手になってしまいます。

まあ、何をやっても怒られるし、失敗するたびに否定をされるわけですから、これ以上傷つかない様に脳がフリーズしてしまうのもうなずけますよね。

ただ、これは本当にまずい事なんです。

なぜなら、

エフィカシー=パフォーマンス

だから。

選手を強くしているどころか弱くしてしまっているんですよ。

ですから、叱らないで下さいとは言いませんので、選手に無力感を与える言葉は避ける様にして下さい。

恐怖や不安で選手を支配するのをどうかやめて下さい。

チームの規律は威厳や強さで作るものではありません。

このblogを読んでうちのチームにゴーレム効果が起きているなと思われた方は、是非もっと選手に自主的に考えてプレーをさせてあげたり、良いプレーに対して褒めることを増やして下さい。

大事なことなので最後に念を押す形で述べておきますが、高いパフォーマンスに必要なのは〝高いエフィカシー〟です。

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