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2020年04月12日

◯◯効果が使える様になれば、それは指導者として一流の証

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競技スポーツにおいて指導者はなくてはならないものです。なぜなら、客観的な視点で個人とチームを捉えられる人間がいることによって選手だけでは気づけない部分をみてサポートすることが出来るからです。そして、その指導者がその際にどのようなサポートをするかという点も選手の成長に大きく関与します。さじ加減一つで選手は伸びることもあれば潰れることもあるからです。今回はそんな指導者にぜひ使えるようになってもらいたい〇〇の部分を解説していきたいと思います。

目次

〇〇効果を使える指導者になるために

指導者という立場の方は、アスリートのために新しい理論を学び、実践し、自身の指導法を日々研鑽していることと思います。
私自身、日本各地で多くの指導者の方々にお会いしておりますが、志の高い指導者が本当に多く、日本のスポーツ界は可能性に満ち溢れていているんだなといつも思わされます。
ただ、これからお話しする〝ある効果〟について意図的に使いこなせている指導者はほんの一握りしかいらっしゃいません。
やり方自体は決して難しくないのに、これはとてももったいないことです。
以下に脳科学の視点からその効果と使い方をわかりやすくご紹介していきたいと思います。

〇〇の正体は〝プラセボ効果〟

実は○○の正体はプラセボ効果のことなんです。
プラセボとは〝偽薬〟という意味です。
簡単にその効果を説明しておくと、風邪をひいた患者さんにわざと嘘の薬(単なるデンプンの入ったカプセル)を処方したとします。
でも、患者さんはお医者さんを心から信頼しているが故に本当に治癒してしまうというものです。
ここで大事なのは〝強く信頼している〟というところ。
言い換えるなら、「これで治るぞ!」という〝確信〟が持てている状態です。
人間の脳は、確信度の高いものに〝リアリティーを強く感じる〟ように出来ています。
ですから、患者さんが健康な状態にリアリティーを強く感じたがために、実際には薬の効果はないにも関わらず治ってしまうのです。
不治の病や癌などから奇跡の生還をしたという話を聞くことがあるかと思いますが、そういう人たちが病気を克服出来たのも実はこの様な理由からなのです。

プラセボ効果の仕組みはビジュアライゼーション

ビジュアライゼーションという言葉をご存じでしょうか!?
ビジュアライゼーションとは、「イメージ×臨場感=現実」の方程式を使った〝自己イメージ書き換え法〟のことですね。
酸っぱいレモンをかじっているイメージををすると唾液が出てくるのはまさにこの方程式に当てはまるからです。
臨場感をあげてイメージしたものは現実化してしまうのです。
実はプラセボ効果もこのビジュアライゼーションの原理がそのまんま当てはまります。
ですから先のロジックは、患者が「先生が薬を処方してくれたんだからこれで治る!」と健康な状態を臨場感高くイメージすることで、そのような自己イメージに書き換わり、現実になったということです。

「この人についていけば間違いない」と思える指導者になれるかどうか

ここまでの説明で、プラセボ効果というものがどのようなものかご理解頂けたかと思います。
では次にこれを指導者に当てはめて考えると、「いかに選手に対して指導者がプラセボ効果が効く存在でいられるか」ということが大事になってくるということがわかります。
緊張しやすい選手にかける「大丈夫、お前なら明日の試合きっと上手くいくよ!」といった何気ない会話でさえ、プラセボ効果がある指導者とそうでない指導者では次の日の選手の活躍ぶりは大きく違ってくることでしょう。
これはつまり、指導者側がどれだけ信頼を得られているかというところにかかっているということを意味します。
どんなに最新の練習法や指導術を持ってきたとしても、指導者自身にプラセボ効果を与えられるだけの信頼がなければ選手はその言葉に何ら反応することはありません。
まずは、選手が「この人についていけば間違いない」と思える指導者になることが大事なのです。

どうすれば選手から信頼を得られる指導者になれるのか

日本のスポーツの場合、〝選手のためなら心を鬼にでもする〟という方はいても信頼を得るという思考の方は見たことがありません。
しかし、信頼されいなければあなたの声は届きません。
決して何もおべっかを使って機嫌を取れと言っている訳ではないのです。
指導者が褒めても叱っても「監督がここまで言ってくれているんだら期待にこたえたい!」と思われる存在であったほうが選手は伸びていきやすいという事実を述べたいだけです。
ということで、最後に信頼を得るために指導者が行うべきことについて述べておこうと思います。

選手の信頼を得るには徹底的に〇〇を上げよ!

選手から絶対的な信頼を得るために必要なものとは、「チーム一の自己肯定感」です。
コーチング用語でエフィカシーと呼ばれるものです。
実は、不特定多数の人間が同じ場を共有して活動する場合、そこにラポールという心理的友好関係が生まれます。
当然あなたの所属するチームにもラポールが存在するわけですが、そのラポールでは1番自己肯定感の高いリーダーを中心としてラポールが形成されます。
つまり、1番自己肯定感の高い人の影響力を強く受ける組織が出来上がるのです。
ですから、あなたの言葉が他の選手にとって大きなサポートとしての力を発揮するには指導者であるあなたが常にチームで1番高い自己肯定感を持っている必要があるのです。
そのために日々ポジティブなセルフトークを徹底したり、誰よりも大きな目標の達成を確信するマインドを作っておき自らの自己肯定感を徹底的に高めておく必要があるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
指導法も大事なのですが、それ以上に〝指導者自身の存在の在り方〟というものがそのチームの成長に大きくかかわってくるのです。
ですから、選手を伸ばすことと共に、指導者としていかに成長するかという視点をもっていて下さい。
そして徹底的に自らの自己肯定感を上げていって頂きたいと思います!

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